相澤選手(長沼中卒)五輪内定

大会に向けて練習を重ねてきた相澤選手

 須賀川市出身の期待のホープ相澤晃選手(23)=旭化成、長沼中卒=は4日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われた東京オリンピック選考を兼ねた陸上の日本選手権長距離種目男子1万㍍で27分18秒75の日本新記録で初優勝し、オリンピック参加標準記録27分28秒を上回り内定した。関係者は「第2の円谷」の躍進に感動と興奮にわき上がった。
 相澤選手はレース序盤から6位付近で上位集団を走った。オープン参加のベナード・コエチ選手が集団を引っ張る中、中盤を過ぎたあたりから徐々に上位から振り落とされる選手が出始めたが、相澤選手は郷土の英雄・円谷幸吉選手を思わせる「忍耐」で食らいつき、8000㍍付近で伊藤達彦選手を抜きコエチ選手のすぐ後ろについた。残り1周400㍍でロングスパートをかけて1位に躍り出て、1位を確信すると右腕を振り上げゴールした。
 レース後のインタビューで「新型コロナやケガで思うようにいかないこともあったが、オリンピック内定をもらえるように1年間練習してきた。まだまだスピードが足りないので、3000㍍や5000㍍などもう少し短い距離もタイムを上げて勝負できるようにしたい」とさらに前を見据えた。
 相澤選手がオリンピックに出場すると、昭和27年の金子明友選手、39年の円谷幸吉選手に続き市内3人目のオリンピアンとなる。
 「第2の円谷」の活躍に須賀川中の関係者が喜びに震えた。
 橋本克也市長は「陸上関係者のみならず多くの市民にとっての長年の悲願が叶うこととなった。相澤選手の不屈の走りが56年前の円谷選手のように日本中に大きな感動を与えてくれるものと確信し、市を挙げて全力で応援したい」とたたえた。
 安藤喜勝市体育協会長兼円谷幸吉レガシーサルビアの会長は「前回の東京オリンピックの聖火リレーから受け継がれるサルビアの種で来年3月の聖火リレー時に『サルビアの道』を復活させ、盛り上げる準備をしている。花言葉『燃える思い』で市民・県民・国民が若いエースにエールを送る。日本のエースとして素晴らしい活躍を期待している」と喜んだ。
 近所に住み少年時代から相澤選手をよく知る男性は「陸上を始めたころから熱心に練習に励んでいた。中学時代からはよく長沼を走っている姿を見かけ応援してきた。高校・大学に進むにつれ活躍の舞台が広く高くなったことに驚きと喜びを感じる。帰省した際には学生時代の友人と地元の寿司屋に集まり交流を深める姿を何度も見ている。オリンピックに出場しても活躍してほしい」と成長に歓喜していた。