市立博物館で27日から「春の院展」

春の院展のポスター

 日本美術院と須賀川市立博物館の第75回春の院展福島展は27日から開幕し、日本画の最先端を感じさせる作品39点が一堂に会する。
 全国的な巡回展で県内の開催は昭和62年以来33年ぶり。市立博物館が今年開館50周年を迎えたことを記念して実現した。
 今年は新型コロナの影響により各地で中止が相次いだため、国内8会場のみ、東北地方では唯一の開催となる。
 春の院展は秋の院展に比べサイズが限定されるため、実験的な作品が多く、細部に至る書き込みも注目の一つとされる。
 福島展は日本画壇の第一人者・那波多目功一が試行錯誤しながら描いた艶やかに実る柿の一枚「錦秋」をはじめ、県内在住の齋藤勝正が吾妻山を描く「時雨去る」、同じく県内在住の浅野英明が描き、初入選した「Day Dream」などベテランから若手まで多様な作品が並ぶ。
 そのほか棚倉町出身の日本画家・藁谷耕人を父に持つ藁谷実の描いた「扉」、独特のタッチで自然を切り取った伊藤髟耳「山のふもとに住む」、古い家並の上空に満月が浮かぶ田渕俊夫「明日香心象 月明かり」など、現代日本画壇の新鋭・巨匠が追い続ける新しい美を鑑賞できる。
 初日は那波多目、藁谷の両氏が訪れ、サイン入り図録を15部限定で販売する。
 そのほかポストカードなども購入できる。
 観覧は一般500円、中学生以下と70歳以上は無料。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。
 混雑を避けて観覧できるよう、毎週土曜日は「絵画を楽しむイブニングミュージアム」として午後7時まで延長する。
 会期中の休館は毎週月曜日。
 問い合わせは同館(℡75―3239)まで。