伝統と歴史受け継ぐ本松明が完成

本松明に最後の縄かけをする会員たち

 須賀川市の松明をもりたてる会(佐藤貴紀会長)が1日、高さ約7㍍の本松明を完成させた。14日の松明あかしで翠ケ丘公園五老山山頂で点火し、将来に向けて400余年の歴史と文化を受け継ぐ。
 昨年までは五老山山頂に20本を超える松明を立てて、戦国時代に須賀川を治めていた二階堂家と奥州の覇者伊達家との激戦で命を落とした両軍の兵士の魂を慰霊するため400有余年受け継がれてきた。
 毎年多くの来場者が晩秋の風物詩をひと目見ようと県内外から足を運んできたが、今年は密状態を避けるため、山頂での松明点火はもりたてる会製作の一本のみとし、会場周辺での一般観覧は出来ず入山規制を行う。
 完成した本松明は14日当日にトラックで山頂まで運ばれ、例年の人力ではなくクレーンで立てられる。
 佐藤会長は「中止も覚悟していたが、将来に向けて伝統を受け継げることがありがたい。今年も松明を作れる喜びと責任感を1本に込めて仕上げた」と話す。
 13日は松明あかしの前夜祭にあたる八幡山衍義(えんぎ)を同町内役員のみでしめやかに執り行う。
 14日は御神火奉受式のみ行い、午後6時半に本松明点火を予定している。