東北復興ミッションで須賀川の牡丹種が宇宙へ

8月に採取した牡丹種を長谷川代表に引き渡す

 来年は東日本大震災から10年にあたり、宇宙ステーションから復興した姿と感謝の気持ちを世界に届ける「東北復興宇宙ミッション」に参加するため、8月に採取した牡丹の種が一般財団法人ワンアース(長谷川洋一代表理事)に21日引き渡された。
 同ミッションは被災した東北3県(岩手・宮城・福島)の各自治体に参加を呼びかけ、42自治体の震災の記憶と復興のイメージを伝える写真、記念品、感謝の言葉を宇宙ステーションに打ち上げる。須賀川市は市が誇る牡丹園から採取した牡丹種とメッセージを提供する。
 牡丹種の採取は今年8月に、須賀川三小6年生の横山廣太朗君と柏倉桂裕君、須賀川三中2年生の松谷恵那さん、3年の小沢駿介君が橋本公助牡丹園保勝会管理次長の指導を受けながら行った。
 今後は12月までに種採取に参加した小中学生のメッセージを取りまとめ、種や横断幕と一緒に来年2月にNASAのロケットで宇宙ステーションへ打ち上げる。
 来年3月11日に宇宙飛行士の野口聡一さんをアナウンサーに見立てて世界へ東北復興の姿と感謝のメッセージを発信する。
 宇宙に上がった牡丹種は来年6月に地球へ帰還し、7月頃に須賀川市に帰ってくる。須賀川牡丹園では宇宙から帰ってきた牡丹として種から大事に育てられ、採取に参加した小中学生らが成人を迎える4・5年後に花が楽しめるという。
 「牡丹の種」引き渡し式は21日、市牡丹会館で行われ、採取に参加した児童生徒4人、橋本克也市長、長谷川洋一代表理事らが同席した。
 橋本市長は「290種7000株の牡丹の中でも宇宙に行った種はこれが初めて。どのような花が咲いてくれるか今から楽しみです。このような取り組みに須賀川市が参加出来ることを誇らしく思います」とあいさつした。
 4人から牡丹の種を受け取った長谷川代表理事は改めて事業概要を説明し、「須賀川の牡丹種は素晴らしい物語を秘めていると期待します。今回の取り組みが多くの人の夢と希望を集めたプログラムであることを知っていただきたい」と述べた。