文化発信拠点「風流のはじめ館」が開館

オープンを記念して関係者のテープカット

 須賀川市芭蕉記念館後継施設で俳句文化の継承・発信の新拠点となる「風流のはじめ館」が9日、本町の旧須賀川郷学所跡でオープンした。館内は俳句関連資料の展示や文化活動に適した和室、広々とした多目的スペースなどが明るい雰囲気に包まれ、新たな文化発信と振興が大いに期待される。
 「風流のはじめ館」は、松尾芭蕉が奥の細道で須賀川の俳人相楽等躬を訪ねた際に詠んだとされる「風流のはじめや奥の田植え唄」にちなんで名付けられた。市原多代女らが建立した句碑は十念寺境内に今もある。
 建物は木造平屋建て約732平方㍍で日本瓦及び鋼板屋根葺。施設内は「文化伝承の間」「白牡丹の間」「郷学の間」などに分かれ、入り口脇にはシンボルツリーのキンモクセイ、大手門そばには芭蕉が須賀川を訪ねるきっかけにもなった相楽等躬の石像が建立され、須賀川の俳句文化を存分にたん能できる施設となっている。「文化伝承の間」は芭蕉・等躬から桔槹吟社に続く須賀川俳壇の歴史を紹介した。

「田植え踊り」を披露する古寺山自奉楽保存会

 開館は午前9時からで平日は午後10時、日曜・休日は午後8時まで。文化伝承の間は午後5時閉館。休館日は火曜日(祝日の場合は翌日)で入館無料。電話番号は芭蕉記念館と同じ℡72―1212。
 9日は開館に合わせて記念式典を行い、橋本克也市長は「先人が築いた俳諧文化をはじめ様々な文化交流の場として、さらには南部地区におけるにぎわい創出の拠点とすべく整備を進め完成しました。市民ワークショップでの貴重な提案を踏まえ様々なエリアを整備し、多くの皆さまに親しまれ愛される施設を目指してまいります」とあいさつした。
 来賓の安藤聡市議会副議長、森川光郎桔槹吟社代表らが祝辞を述べた。
 テープカットに続いて須賀川茶道連合会による呈茶、須賀川三曲会の琴の演奏、古寺山自奉楽保存会の「田植え踊り」の披露があり、午後からは記念講演会を開いた。