模擬訓練で行方不明者捜索

行方不明者が身につけるQRコードを読み込み、通報

 須賀川市社会福祉協議会のすかがわ見守り・SOSネットワーク事業模擬訓練は6日に行われ、行方不明者捜索のため市民約400人、企業・団体等に協力を仰ぎ、万が一の際に命を守る地域ぐるみの体制づくりへ前進した。大規模な訓練としては初めてで、より一層の周知徹底など課題もみえてきた。
 高齢化が進む中、認知症高齢者が出歩き行方不明となる事案が全国的に増加している。行方不明後、時間経過とともに捜索範囲は広がり、家族や知人だけの捜索では困難となるため、地域全体での捜索や早期の対応が求められている。
 市社協は平成26年度から「すかがわ見守り・SOSネットワーク」事業を立ち上げた。行方不明の恐れがあると家族が登録し、実際に対象者が行方不明になった場合、市社協は家族からの連絡をもとに支援登録した市民や企業・団体等にメールやFAXで協力を呼びかける。
 支援を必要とする利用者は現在、約100人登録している。これまで同ネットワークにより、いち早く市民が行方不明者を発見し、無事に自宅に帰れた事例もある。
 模擬訓練は認知症の人や障がい者、家族らを支え、見守る地域の意識を高めることを目的に実施した。
 行方不明者2人がtetteで家族とはぐれた想定で、支援登録市民約400人と公共機関、銀行、郵便局、タクシー会社、介護保険事業所などにメールとFAXで不明者の写真と特徴、発見した場合の対応などを伝え、協力を呼びかけた。
 またウルトラFMを通じて一般市民にも助勢を仰いだ。
 発見者は行方不明者に優しく声をかけ、衣服に貼られたQRコードをスマートフォンで読み込み、専用ダイヤルに情報を伝えた。
 市社協は課題としてまだ一般市民までの協力体制が浸透しておらず、行方不明者が声をかけられることが少なかったと振り返る。今後も同様の訓練を繰り返し、協力への周知徹底を図るとした。
 なお支援者登録は市社協窓口で随時受け付けている。
 問い合わせは市社協(℡88―8211)まで。