江戸の暮らし読み解く歴史講座

荒武准教授から地元の歴史を学ぶ受講者たち

 須賀川市立博物館の「すかがわ歴史講座」は3日に開かれ、現在開催中のテーマ展「古文書から見た須賀川市域の江戸時代・村の暮らし」に展示されている資料のうち、小針家文書をもとにした上松塚村の歴史について学んだ。
 毎週土曜日に開く全5回の連続講座のうちの1回目で、約30人が受講した。
 同館と協力し資料の保護・整理を進める東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門の荒武賢一朗准教授を講師に招き、上松塚村の沿革や小針文書の概要、そこから見えてくる村の様子について解説した。
 現在の松塚にあった上松塚村は元禄10年(1697年)に上松塚と下松塚に分村し、小針家は同村の名主として領主らと文書のやり取りをしていた。小針家文書群には年貢上納、触書・達書、願書などが含まれている。
 文化7年に書かれた「乍恐以書付奉上候事」には、昨年は大変な凶作で事情により耕作する人も少ないため、耕作できていない残地は年貢から除外してほしいと役所に嘆願する様子が残されている。
 そのほか当時の農民の暮らしや殿様の倹約なども読み解くことができ、荒武准教授が詳しく説明した。
 受講者らは地元の歴史に関心を寄せ、何度もうなずいていた。
 次回は10日、荒武准教授が同テーマ展に展示する資料の桑名家文書を解説する。