須賀川・長沼高の統合校に4つの選択コース

統合に関する質問に答える鈴木県教育長

 県教委は県立高校改革計画実施に伴う須賀川高と長沼高の統合に関する学校改革懇談会を2日、須賀川高で開き、「文化系探求」、「理数系探求」、「芸術・スポーツ」、「ビジネス・教養」の多岐な進路へ対応する4つのコースの案を設ける方向で検討していることを説明した。
 文化系探求は国公立をはじめとした大学・短期大学進学に必要な文化系総合学習を目指し、言語力の向上やコミュニケーション力を学ぶ。
 理数系探求は理工系、医療系の大学・短期大学の進学に必要な理数系総合学習を目指し、科学的な探究心の向上や理数系総合力を学習する。
 芸術・スポーツは芸術・体育系の上級学校進学に必要な知識・技能の習得を目指し、専門知識と高度な技能の習得、芸術やスポーツを活かす力を身につける。
 ビジネス・教養は多岐な進路を実現するための基盤となる教科を選び、社会で活躍するための知識や技能の習得、働くための実践力を修得する。
 県教委は統合校の魅力、特色化について、多彩な進路に対応する4コースの選択のほか、インターンシップや行事参加など地域連携、社会人として必要な知識・教養を学ぶ学校設定科目「経済社会と人間」などを通して、市や地域の核となって活躍できる生徒を育成していくとした。
 統合校の方向性は、キャリア指導推進校として地域を支える核となる人材の育成のため、普通科6学級、定員240人、現在の須賀川高校舎を使用する案を改めて示した。
 統合時の在籍生徒は各学校のカリキュラムで教育し、新1年生から新しいカリキュラムを実施予定。
 学校改革懇談会は今回で終了し、今後は今月から来月にかけて両校が校名・校章の案を出し、県教委で検討していく。11、12月に中学2年生、保護者、教諭に対する説明会を開き、7、8月に体験入学、2022年4月の開校を予定している。
 鈴木淳一県教育長が「少子化の波は激しいものがある。将来を担う子どもたちにより良い学びの場を提供していく」とあいさつした。
 なお前回の懇談会で出た長沼高に入学した生徒が統合校の生活に馴染めるか不安という意見には、クラス、内容、教員など学習の環境を変化させず安心して授業を受けることが可能な環境整備、生徒会を中心とした生徒交流事業や部活動交流の実施などを説明した。
 委員からは「コース選択後に就職から進学への希望が変わる場合など、生徒の可能性の芽をつぶしてしまうのではないか。施設・教育設備の充実をお願いしたい」、「長沼高に入学した生徒は長沼高の生徒として卒業させたい。また統合後の長沼高校舎はどのように利用していくのか」などの質問、意見が出た
 県教委は「コースの選択はインターンシップや地域とのふれあいの中、自己で決めていってほしい、座学による学習向上だけでなく、学びの意欲を高めていくことが大切で課題発見、分析、意見交換、発表していく力を伸ばしていきたい」、「統合校として一つの学校になるうえで、様々な生徒支援体制を整えて、不安解消に努めていく。長沼高の校舎は地域の人たちと話し合って、活用案を頂きながら一緒に検討していければと思っている」と回答した。
 橋本克也市長は「長沼高は地域と強いつながりがある。県教委だけでなく、行政全体、県全体で校舎の活用を考え、地域振興を検討し答えを出してほしい。また限られた学びの場ではなく、生徒が望むのであればどこまでも探求できるような道をつくってほしい」と述べた。