なりすまし詐欺「なし」へプロジェクト始まる

袋詰め作業をする工藤さん(右)と廣田さん

 須賀川署(菅野尊典署長)と岩瀬農業高(髙橋豊治校長)のなりすまし詐欺被害「なし」プロジェクトは21日、同校で収穫したナシと鏡石TPTが作成したメッセージカードを袋詰めにし、町内を移動販売しながら被害防止を呼びかけた。
 高齢者を中心にした詐欺被害が全国的に相次いでいるため、同校の井上黎さん(園芸科学科2年)がプロジェクトを発案、栽培・販売しているナシと被害「なし」をかけた被害防止の呼びかけを同署に提案、鏡石TPTの協力を得て7日にプロジェクトが発足した。
 収穫したナシには、約25人の鏡石TPTが「警察や銀行員になりすました人にATMの暗証番号を聞かれても教えない」など詐欺被害防止の思いを込めたメッセージカードを作成し添えた。またA4版のカードも用意し、須賀川署管内のATMに設置して注意を促している。
 同校園芸科学科の生徒らが21日から9月上旬までまちの駅「かんかんてらす」をはじめ、町内の主要施設を移動し、被害防止を呼びかけながら販売する。
 ナシを包装した廣田美紀さん(園芸科学科3年)と工藤勇太さん(同)は「今回のことをキッカケになりすまし詐欺被害に遭う人が減ってくれればと思います」、「地域のため、育てたナシが少しでも被害防止の役に立てれば良いなと思います」と話した。
 須賀川署によると今年のなりすまし予兆電話は7月末の時点で71件(昨年比75件減)と減少しているが、市職員や警察官、金融職員、家族を名乗る不審電話が多数発生している。
 管内では4月3日に、市内70代男性の携帯電話にアリマシュウイチを名乗る男からギャンブル必勝法があるなどと電話があり、8回にわたり合計320万円、今月3日に須賀川市内60歳代女性宅に金融機関を名乗る男から還付金に関する電話があり、約80万円をだまし取られる被害が発生した。
 同署は対策として留守番電話に設定するこを推奨し、「還付金」「口座番号」「キャッシュカード」「暗証番号」「ATMによる手続き」などの話を出す不審電話は詐欺を疑い、すぐに家族や警察に相談するよう呼びかけている。