牡丹種「宇宙へ…」須三小・三中生採取に協力

採取した須賀川牡丹園の牡丹種

 東日本大震災から来年で10年。一般財団法人ワンアース(長谷川洋一代表理事)は復興した姿と感謝の気持ちを世界に伝える「東北復興宇宙ミッション」を展開している。被災東北3県(岩手・宮城・福島)の各自治体に参加を呼びかけ、震災の記憶と復興のイメージを語る写真・記念品・感謝の言葉を募集し、須賀川市からは牡丹種を提供する。
 須賀川牡丹園の近くにあり、定期的にボランティア清掃などをしてきた須賀川三小と須賀川三中の児童生徒の協力を得て13日、橋本公助牡丹園保勝会管理次長の指導を受けながら牡丹種を採取した。
 集められた牡丹種は来年3月にNASAの協力で国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に打ち上げられ、JAXA所属の日本人宇宙飛行士が世界への感謝のメッセージを震災が発生した3月11日に読み上げる。牡丹種などは地球に来年4月頃帰還し、7月以降から各地で復興や地域振興に活用する。

採取した須賀川牡丹園の牡丹種

 牡丹種の採取には須賀川三小6年の横山廣太朗君と柏倉桂裕君、須賀川三中2年の松谷恵那さん、同3年の小沢駿介君と保護者らが協力した。
 作業を前に長谷川代表理事は「いよいよオール東北の活動が始まります。宇宙ステーションから世界に『ありがとう』を届ける活動に協力いただきありがとうございます」とあいさつした。
 東北復興宇宙ミッションは牡丹種採取が実際のキックオフにあたり、同日は立っているだけでも汗がにじみ出すような好天となったが、子どもたちは適度に水分を取りながら、慎重に種の採取にあたっていた。
 作業を終えて小沢君は「僕たちが採取した牡丹の種が宇宙に上がることはとても誇らしく思います。素晴らしいミッションに参加できて光栄です」と笑顔を見せていた。
 須賀川市は同ミッションに対し、被災から復興にかけての記録写真なども合わせて提供する予定となっている。