気温上昇、熱中症に注意を

 須賀川地方広域消防本部によると、今シーズンの熱中症による救急搬送は6、7の両月で28件となっており、前年同期より8件増えている。原因として6月の平均気温が例年に比べ高かったこともあるが、一方で新型コロナウイルス予防に対応したマスクの着用などで熱中症のリスクが高まっていることも懸念される。同本部や各自治体ではさらなる高温が予想される今月の熱中症対策に注意を呼びかけている。

 同本部によると28件の熱中症の内訳は軽症15件、中等症11件、重症1件だった。7月22日には石川町の70代男性が畑作業中に倒れ、救急搬送されたが死亡した。年齢別にみると65歳以上高齢者が20件、40~64歳と13~17歳がともに4件。男女別ではいずれも14件ずつ発生している。
 屋内での発生が19件、屋外が9件あり、特徴として高齢者がエアコンなどの空調機器を使用しない、農作業の前後に倒れるケースが多く、本人や周囲の注意が必要となる。
 熱中症の重症化を防ぐため同本部は①意識がない②頭痛③立ちくらみ④気分が悪い⑤けいれん⑥大量の汗をかく⑦体温が高い⑧手足のしびれ⑨体に力が入らずぐったりする⑩体のひきつけがある―の10項目の症状が現れた場合は、速やかな119番通報を呼びかけている。
 また周囲の人に熱中症のような症状が現れた場合は119番通報のほか、衣服をゆるめ涼しい場所へ移動する、エアコンや扇風機、氷などで体を冷やす、自分で飲めるようであればこまめに水分補給するなどの応急処置が有効とされる。
 須賀川市ではマスク着用による熱中症に注意を呼びかけている。
 新しい生活様式に対応した対策として①毎日の体温測定や健康チェックを怠らず、体調が悪いときは自宅で休む②可能な範囲で適度な運動を行い体力を維持する③屋外で周囲の人と十分に距離をとれる場所では適宜マスクを外して休憩する④マスク着用によりのどの乾きに気づきにくくなるため、定期的な水分補給を意識する⑤飲料物はコーヒーや緑茶など利尿作用のあるカフェインを多く含む飲み物を避けて選ぶなどの対策をあげる。
 特に熱中症になりやすい高齢者、子ども、障がい者に対しては周囲が気を配り、声をかけて予防することも重要となる。
 今週は東北南部を覆う高気圧の影響により最高気温が30度を超える日も続いており、意識的な対応が求められる。