博物館50周年で来館者第1号に記念品

作品を紹介する齋藤さん

 須賀川の文化振興と歴史の継承を担う市立博物館は1日、50周年を迎え、当日1人目の来館者に記念誌などをプレゼントし、節目の日を祝った。
 同館は昭和45年8月1日、県内初の公立博物館として開館した。
 収集資料は令和元年度現在で、考古5万3001点、歴史1万2442点、民俗956点、美術2197点、自然137点、計7万7033点に及ぶ。
 平成27年に市原家から寄贈された亜欧堂田善作品群のうち、「銅版画東都名所図原版1枚」は令和元年に国重要文化財の指定追加を受けている。そのほかにも松尾敏男の朝霞、角田磐谷の白鷺、須田?中の雨富貴、芭蕉・曽良・等躬三子三筆詩箋など様々な資料が収められている。
 「雛がいる博物館」としても有名で、商人文化で栄えた須賀川と現在をつなぐ資料として多く市民から人形が寄せられ、700点を超えるコレクションを収蔵する。同館の継続してきた雛人形の文化は近年、市街地に再度広まり、「雛(ひゝな)の笑顔に会えるまち」のイベントにつながっている。
 50周年を記念し、9月6日まで開館のきっかけとなった資料を展示する「帰ってきた阿武隈考古館」を開き、あわせて100年後に残したい令和の日常写真を募る「博物館とプレゼント交換しよう」も実施している。11月27日からは「春の院展」も開くなどして、市内文化の更なる発展を目指す。
 開館記念日第1号来館者として記念品が贈られた福島市の菅家健司さん(65)は「阿武隈考古館コレクションには、岩宿遺跡より早く発見されていた成田遺跡の旧石器があり、もし当時周りにそのことのわかる関係者がいれば、成田遺跡が日本で初めて確認された旧石器となっていたかもしれないと聞き、以前から見てみたいと思っていた。第1号来館者になれたのは驚いたが、うれしい」と喜んだ。
 大和田守館長は「地域の皆様、博物館愛好者に親しまれるよう一層努力してまいりたい」と述べた。同館50年の歩みに大きく貢献してきた元市文化財保護審議会委員の永山祐三さん、西間木俊夫博物館協議会長、横山大哲元館長、宗像正夫友の会長が代表してメッセージを寄せた記念絵はがきを来館者に配布した。