宿泊業などコロナ対策は「換気が最も効果的」

コロナ対策について丁寧に説明する金光教授

 天栄村観光協会、村商工会の新型コロナウイルス感染症対策講習会は29日、羽鳥湖高原交流促進センターで開かれ、県立医大感染制御学講座の金光敬二教授が宿泊施設等における感染対策を講話した。
 不特定多数の観光客を迎える宿泊施設や土産物を扱う事業者らが県感染症対策アドバイザーでもある金光教授から改めて対策を学び、今後の持続可能な観光等について見識を高めることが目的。
 約30人が出席し、明石邦宏村観光協会長が「しっかり学び、村から感染者を出さない対策をとりましょう」とあいさつした。
 金光教授は国内外、県内の感染状況や新型コロナウイルスの特徴、これまでの感染の広がり方などをグラフ等を示しながら丁寧に説明した。
 新型コロナウイルスの場合、インフルエンザなどと異なり、感染者が周囲を感染させる危険性のピークが発症前(1日から3日前)に訪れる。また感染後無症状の人も感染を広げる可能性がある。
 そのため観光であれば利用者が感染していることを前提とした対策が求められている。
 金光教授は「宿泊施設は感染リスクの極めて高い場所というわけではない」と見解を示し、十分な対策を講じることの重要性を解説した。
 質疑応答で金光教授は「対策として最も効果的なのが2方向の窓を開けて換気をすること。冬季であっても換気の重要性は変わらない。換気扇やサーキュレーターを使用すると空気を循環させてしまうので、望ましくはない。大浴場などで感染が広がりやすいとは言えないが、心配であれば現状は過剰なくらい対策をして安心できる環境にしたほうがいい」「観光客が体験活動などで使用する道具の消毒は、それほど心配する必要はないが、不安があれば消毒できるものは消毒してよい。消毒が難しいものは、道具に触る前に客の手を消毒する対応も有効だ」「寝具からの感染は過剰に心配する必要はないが、心配であれば手袋を付けてクリーニングに出すなどしてもよい」など具体的な対策を説明した。また「現時点でどこまで感染症対策をするかは、線引きが本当に難しい。それでもできることをやっていくしかないと思う」と述べ、受講者の関心を集めていた。