「Go Toキャンペーン」天栄村ににぎわい戻る

観光客が戻りつつある羽鳥湖周辺

 国の観光支援キャンペーン「Go Toトラベルキャンペーン」開始後初の連休で、天栄村羽鳥湖周辺にも県内外からの観光客が徐々に戻りつつある。しかし旅館関係者からは「繁忙期のはずの8月の予約はさっぱり」との声も聞かれ、厳しい状況が続きそうだ。
 同キャンペーンは宿泊費の一部を国が支援するもので、22日から開始した。制度の内容が決まってから準備期間が短く、関係者が十分に対応できていないなどの問題が指摘されている。
 阿武隈時報社の取材によると、天栄村内の旅館利用客でこのキャンペーンを利用する人はあまりおらず、現時点では来月以降の予約に影響は出てきていないという。「これからの動きに期待する」という声がある一方で、「各種支援が多岐にわたり、旅館、利用者双方にとって複雑すぎる。消費減税などのわかりやすい支援が望ましい」との指摘も少なくない。
 連休の村内旅館利用客は、県内が7割から4割で平常より県内比率が上がっている。また宮城県や山形県、新潟県など近隣からの観光が多く、関東圏の利用は少なくなっているという。
 予約状況は普段の半分程度以下というところがほとんどだが、それでも休業明けの6月下旬から7月上旬頃に比べれば好転しているとも。
 各旅館ではアルコール消毒や利用客全員の住所・連絡先の確認、朝の検温などのほか、「3密」を避けるため客室の一部を予約不可にする、浴場の利用を時間で区切るなど感染対策を徹底し、安全に安心して観光を楽しめるよう配慮している。
 緊急事態宣言後、ほとんどの旅館が一時休業した。「休業中は、いつ再開しても良いように掃除や改修などを進めていました。再開後、あそこを直したんですねとのお声がけをいただけてうれしかったです」「(常連客から)やっと来れましたと言っていただけて、ホッとした気分です」と話す。
 村内の道の駅もにぎわいを取り戻し、昼時には食堂に並ぶ観光客の姿もあった。
 一方で観光関係者からは「関東圏からのお客様もおり、お客様同士のトラブルなど心配も尽きない。こちらとしては見える形で感染対策をするしかない」と悩みも聞かれた。
 村では今月末を目途に宿泊者1泊につき3000円を割引する泊まってエールキャンペーンを開始している。また商品券の配布、販売などで村内の経済活性化を目指す。
 旅館からは「こういう時期なので、村内や近隣の利用が一番ありがたいです。会食などが増えてくれるといいんですが」と本音をもらしていた。