約3カ月ぶりにANA大阪便、札幌便再開

ソーシャルディスタンスを保つなど工夫された窓口

 福島空港を発着する全日本空輸(ANA)の大阪(伊丹)路線1往復2便、札幌(新千歳)路線1往復2便は22日から再開し、96日ぶりに離陸する札幌便には観光や帰省、ビジネスなどの乗客43人が搭乗した。県や空港関係者らは白河だるまなど記念品を手渡し、飛び立つ飛行機に手を振って見送った。
 新型コロナウイルスの影響に伴う需要減退等のため、ANAは4月17日から一部国内線運航便を一時減便していた。
 県によると6月末までの福島空港利用状況は札幌便637人(搭乗率16・6%)、大坂便6004人(同22・2%)、計6641人(同21・5%)で、国際連続チャーターも中止し、今年に入ってから国際利用はなく、平成5年の開港以来最も少なくなっている。

職員から記念品を受け取る搭乗客

 再開初日の搭乗率は札幌路線が福島発便約60%、札幌発便約30%、大阪路線はほぼ満席だった。
 利用者らには記念品として県、県旅館ホテル生活衛生同業組合、県酒造組合が連携して製作した手指消毒液、白河だるま、空港時刻表などが贈られた。
 また新型コロナウイルスの感染対策として、搭乗受け付けの際にソーシャルディスタンスを保つ、体温測定器やアルコール消毒液を設置し予防行動を促すなどし、機内では3分に一度の間隔で空気を入れ替える。
 札幌便利用者は「北海道に親が一人で暮らしており、もっと早く帰省したかったが我慢していた。新型コロナも不安なので、なんとか事態が落ち着いてほしい」、伊丹便利用者は「減便中は本数が少ないため1機あたりに乗る客も多く、見えない感染も怖いのでピリピリしている雰囲気のときもあった。増便により状況が改善されると嬉しい」など再開を歓迎していた。
 空港内で県内の特産品を販売する福島逸品堂の関係者は「搭乗者数の減少に伴い、かつてないほど売り上げが減っていた。店では飛沫を防ぐパネルの設置や日持ちのよい商品の入荷、丁寧な接客などで対応している。再開はありがたいが、難しい状況はまだ続くと思う」と複雑な表情を浮かべる。
 なおANAとアイベックスは8月7日から17日のお盆期間中に増便して帰省客の需要に対応する。
 22日以降の福島空港発着便は次の通り。
◇福島―大阪間(2往復)▽伊丹発=午前8時半、午前11時▽福島発=午後0時45分、午後6時5分
◇福島―札幌間(1往復)▽福島発=午前10時10分▽新千歳発=午後3時55分
【お盆期間中の追加便】
◇福島―大阪間(2往復)▽福島発=午前8時5分、午後5時半▽伊丹発=午後3時55分、午後7時25分