疫病退散へきうり天王祭本祭でご祈とう

疾病退散を祈る参列者たち

 須賀川三丁目町内会と実行委員会の「きうり天王祭」本祭のご祈とうは15日、三丁目会館で行われ、新型コロナウイルスなど疫病退散を祈願し、来年の無事の実施を願った。
 市を代表する初夏の風物詩「きうり天王祭」は新型コロナの感染防止のため、宵祭りなど多くの人が集まるイベントを中止した。
 本来、きうり天王は江戸時代に疫病が流行った際に、当時の三丁目(現南町)の岩瀬神社の祀られた牛頭天王にキュウリを奉納すると病が鎮まったといういわれが祭事の起源とされている。疫病退散を始まりとしていることから、ご祈祷のみでも行いたいと実施を決めた。
 役員13人が集まり、神炊館神社の須田智博禰宜が祝詞を奏上した。代表の渡邉達雄会長兼委員長が玉ぐしをささげ、地域の安全と来年の無事の実施を祈った。神前には農作物などのほか、山盛りのキュウリがささげられた。
 渡邉会長は「宵祭りができなかったのは残念だが、きうり天王本来の疫病退散を牛頭天王に願った。ワクチンなどの開発も進み来年は色々な行事が行えればと祈念している」と述べた。
 きうり天王の代表的なイベントである宵祭りは、東北電力須賀川電力センター前のお仮屋に2本のキュウリを奉納し、代わりの1本と交換して持ち帰り食べると、1年間病気にかからないと言い伝えられ、全国でも珍しい奇祭の一つとして長年親しまれてきた。例年はお仮屋や出店が軒を連ねる通りには多くの来場者が集まり、民話会やまちなかライブなどでにぎわっていた。