釈迦堂川中宿区で河道整備着工

河道を掘削する重機

 国土交通省福島河川国道事務所の釈迦堂川中宿地区河道整正は9日から工事が始まり、須賀川市の未来大橋から中宿橋方面の河道延長160㍍の土砂約6000立方㍍を掘削し、大雨災害に備える。
 阿武隈川緊急治水対策プロジェクトの一環で、猪苗代町の渡部産業が施工する。工事により河道が確保されることで、大雨により河川が増水した場合も流れがスムーズとなり、氾濫せずに阿武隈川まで合流することが期待される。掘削した土砂は堤防の下に積み上げる。
 工事期間は8月下旬頃までを予定しており、期間中は市民スポーツ広場から堤防への斜面が通行止めになるほか、同広場から中宿橋間の堤防で資材の積み下ろしなどのため一時的に通行止めとなる場合もある。
 同プロジェクトでは「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」や「県豪雨対策緊急河川整備事業」などで県内の阿武隈川上流の長距離にわたる河道掘削(高水敷掘削や中洲撤去など)、樹木伐採などを進めていく。
 釈迦堂川の河道整備は現在のところ中宿区のみの予定だが、地元からの要望があれば耳を傾け、今後他地区も検討していくとしている。
 昨年10月の台風19号豪雨災害で釈迦堂川は氾濫し、特に館取町や卸町、中宿周辺、阿武隈川との合流地点などで大きな被害を出した。
 地域住民らは同様の災害を防ぐため、市と協力しながら国や県への要望活動などを展開しており、今後予想される異常気象による災害対策への早急な対応が望まれる。