【続報】松明あかし史上初「無観客」の実施

「伝統行事としての伝承を」とあいさつする橋本市長

 須賀川の晩秋を彩る伝統行事「松明あかし」の第1回実行委員会(委員長・橋本克也市長)は2日、関係者ら約30人が出席して市役所で開かれた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のために、400有余年の歴史を持つ伝統行事の継承を主に、翠ケ丘公園周辺を初めて無観客状態にして実施することを確認した。
 橋本市長は「市内の新型コロナ感染は4月9日を最後に確認されていないが、これまでの取り組みが一定の効果を得ているものと考えている。新しい生活様式のもとで、住民生活と地域経済の両立を図ることは難しいものがあるが、松明あかしは毎年10万人を超える観覧者が全国的・広域的に集まり、感染拡大のリスクが伴う。世代を超えて脈々と受け継がれてきた、伝統行事の継承を主眼とし、今年も受け継いでまいるために、ご意見をお願いします」とあいさつした。
 議事は実行委員会役員と幹事の選任、11月14日開催予定の松明あかしについて意見交換した。
 松明あかしは戦国時代に須賀川地方を治めていた二階堂家と奥州の雄伊達家との激戦で命を落とした両軍の兵士の魂を弔うために400有余年受け継がれてきた伝統行事で、昨年までは11月第2土曜日に翠ケ丘公園五老山をメーン会場に20本を超える巨大松明が晩秋の夜空を轟々と照らす、日本三大火祭りの一つに数えられる奇祭であり、一昨年の角川書店発行「俳句歳時記」に冬の季語として収載され、全国の俳句関係者からも注目されている。
 今年の松明あかしは11月14日に行い、新型コロナ感染拡大リスクを最小限にしながら、世代を超えて受け継がれてきた伝統行事の継承を主に、最小限の行事を無観客で関係者のみで実施する。
 旧須賀川城本丸跡の二階堂神社で御神火奉受、五老山山頂に松明を「一本のみ」立てて、点火は関係者のみで行う。全国的・広域的な人の移動を避けるため一般観覧は「不可」で、開催当日は会場付近を入山規制する。
 大松明・姫松明行列、小松明制作・行列、松明太鼓やおもてなし・イベントなどの催しは一切行わない。
 当日はtetteでんぜんホールで過去の松明あかし映像を放映するほか、今年の松明製作の様子などを記録映像に残し、後日、市ホームページなどで配信する。