糸井火工も悪疫退散願うプロジェクト

花火玉に「悪疫退散」の文字をしたためる糸井社長

 須賀川市矢沢、糸井火工(糸井秀一代表取締役社長)は、全国各地で一斉に花火を打ち上げるプロジェクト「全国一斉悪疫退散祈願『Cheer up!花火プロジェクト』の発起人の一人となり、新型コロナウイルス感染症の収束への願いを込めた花火を打ち上げる。
 全国の11人が発起人となり、今では150社が賛同、全国各地の200カ所での打ち上げを予定している
 糸井代表取締役社長(40)は「現状を踏まえ元気と希望を届けたいとの思いから、何らかの形にして、笑顔になる機会をつくって行きたい」と意気込みを語る。
 感染拡大防止のため、イベントの自粛や花火大会の中止が全国で相次ぐ中、花火大会の中止で製造した花火玉は火薬庫に貯蔵してあり、新たに製造するのも難しい状況となっている。
 密閉・密集・密接の「3密」を避けるため、事前に日時や打ち上げ場所は告知せず、打ち上げる時間も5分以内とし、費用は各社が負担する。打ち上がった花火を会員制交流サイト(SNS)で拡散できる仕組みをつくり、花火文化を通し、元気と希望を世界に発信する。
 同社は明治6年の創業以来、芸術性の高い花火を製作、県内はもちろん全国の花火を手掛け、年間4~5万発程度の花火を製作している。
 夏に年間売り上げの大部分を占め、8月の釈迦堂川花火大会が中止されるなど、例年に比べ9割以上落ち込みむという。
 糸井代表取締役社長は、花火大会は江戸時代に悪疫退散を祈って始まったとされることから、花火玉に「悪疫退散」の文字をしたため、「困難を乗り切る原動力になってほしい」と願いを込める。
 県内では糸井火工のほか、喜多方市の赤城煙火店、二本松市の川崎火工服部煙火店、川俣町の菅野煙火店の4社がプロジェクトに参加する。