重要 越水対策で高さ1㍍の土のう設置へ

土のうが設置される釈迦堂川沿いの堤防

 須賀川土木事務所(高久敏明所長)は6月、釈迦堂川橋から西川新橋までの南側堤防約410㍍に高さ約1㍍の大型土のうを設置し、昨年の台風19号により甚大な被害を受けた丸田町、館取町、茶畑町の地域住民が安全に安心できる生活を取り戻すため、住民や市と協働した取り組みに第一歩を踏み出す。
 これから本格的な梅雨を迎える前に、地域住民が安心を取り戻すための手始めとして行う。
 これまで丸田町、館取町、茶畑町の住民らは地区の復旧を目指す「安全で安心して暮らせる町づくりの会」を昨年末に設立し、釈迦堂川の堤防のかさ上げや河床掘削、下流の河川整備などを市などに要望してきた。市は住民の意見に耳を傾け今年2月、県に対し要望書を提出するなど働きかけ、今回の土のう設置に結びついた。
 須賀川土木事務所はこのほど工事に関する説明会を開き、同会役員と市に対して概要を説明したほか、住民の意見や要望に耳を傾けた。
 関係者によると昨年台風19号豪雨災害時、当該箇所を越水した水は高さ約50㌢との見方もあり、万が一同程度の豪雨があった場合でも、少なくとも避難時間の確保に期待できる。
 高久所長は阿武隈時報社の取材に対し、「これで抜本的な解決ができるわけではなく、あくまでも取り組みの第一歩。現在事務所では河川氾濫のメカニズムなど調査も進めている。地域住民や市と同じ方向を向き、十分な理解を得ながら、国を含め連携して進めていきたい」と述べた。
 鈴木重会長は今回の取り組みについて「積極的な動きを歓迎しており、また活動が実を結び始めていることは喜ばしい。二度とあのような災害に見舞われないため、今後さらに充実した取り組みを継続してもらえるよう要望していきたい」と話した。
 なお市では台風19号で被災した当該地区の固定式ポンプの電気設備復旧を急いでおり、今年6月中旬頃までに復旧が完了する見込み。また防災対策として、可搬式のポンプを今後増設する計画もある。
 そのほか、同地区の防災関係の代表者を対象にした講習会なども、新型コロナウイルスが終息した後に行い、住民と行政で手を取りながら防災力強化に努め、安全・安心の地域を取り戻す。