重要 長沼まつり初めての中止

 長沼まつり実行委員会(戸田修一委員長)は19日に会議を開き、9月12日の第36回長沼まつりを新型コロナウイルス感染防止のため昭和60年に始まって以降初めて中止した。ねぶた・ねぷたの製作は集団作業になってしまうこと、市内外から不特定多数の来場者が訪れるため、密閉・密集・密接の「3密」回避の措置をとることが難しいことから、参加団体や運営スタッフ、観客らの安全を考慮し総合的に判断した。
 中止にあたり戸田実行委員長は「地元小中高の児童生徒が早くから総力を傾けてねぶた・ねぷた製作に取り組み参加していることを思えば、中止の決定は苦渋の決断でした。今年の開催は断念せざるを得ませんがこの悔しさとまつりへの思いを集結し、来年はこれまでにないほどの盛り上がりをみせたいと思います」と述べた。
 中止を受けて毎年ねぶた・ねぷたを製作し、祭りを盛り上げていた団体や学校関係者たちからは残念がる声が聞かれた。
 長沼中で生徒とともにねぷた製作やよさこい踊りを担当する西牧由起教諭は「生徒たちが楽しみにしていたため中止はとても残念です。ねぷた製作やよさこいはできなくなりましたが、別な形で長沼の伝統や文化を学ぶ活動を進めていきたいと思います」と思いを語った。
 長沼高の阿部凪紗ねぶた実行委員長は「学校参加30回という節目の年と自身の高校生活最後のねぶたがなくなり悲しく思います」、鈴木望叶美術部長は「学校の伝統行事に高校生として携わる最後の機会に参加できず残念です」と表情を曇らせた。
 第2回からねぶたを製作している私たちのねぶた愛好会の矢部昇伸代表は「中止は非常に残念ですが、次年度に向けて知恵を蓄え進んでいきます。今私たちが踏ん張って、伝統ある長沼まつりの歴史を後世につなげていかなければなりません」と力強く話した。
 地元の青年有志らが「長沼を盛り上げる祭りを」と、昭和60年にスタートしたイベントで、今では長沼地域が最も盛り上がる祭りとして県内外から毎年約3万人が訪れる伝統行事となった。
 毎年約20団体が参加し、金町通りをメーン会場にねぶた・ねぷたや子どもみこし、よさこい、踊り流し、フラダンスなどを繰り広げ、会場を大いに盛り上げている。
 祭り後も実行委員会はじめ参加団体や出店者、踊り手、学生ボランティアたちが協力して清掃作業を行い、祭り成功の余韻を味わいながら参加者や地域住民同士の交流と結束を一層深めるなど、地域一体となって取り組んでいる。
 なお長沼まつり写真コンテストも中止した。