特報 新型コロナ対策 大型連休も自粛継続を

 須賀川市内における27日現在で最後の新型コロナ感染発症公表された9日からまもなく3週目に入る。春の大型連休が始まり、平年であれば各地の観光地へ出かける絶好の機会だが、感染拡大防止のため引き続き自宅待機や不要不急の外出自粛など理解と協力が求められている。
 福島県内は3月7日の初感染から26日現在で69人の発症が確認され、須賀川市内は今月2日から9日までに7人(うち3人退院)が感染したと県が発表した。
 これまでのところ、濃厚接触者を含めてPCR検査による7人以外の感染は確認されておらず、現段階で須賀川市は一定の落ち着きを取り戻したと見て問題はなさそうだ。
 しかし、新型コロナウイルス感染が爆発的に増加を続けている東京都をはじめとする周辺県では、サクラ開花や春彼岸などの連休で住民が繁華街などに出向き、密閉・密集・密接の「3密」の状況をつくり出したことでクラスター(集団感染)の場ができ、さらに感染拡大した現状がある。
 特に全国最多の感染拡大をみせる東京都は、3月20日から22日の3連休で多くの都民が気を緩めて外出した結果、人口が多いこともあるだろうが、感染者はまもなく4000人に迫る勢いをみせており、大型連休中の過ごし方によっては当地方からも8人目以降の感染者が出る可能性は少なくない。
 東北6県と新潟県は24日、知事の連盟で大型連休中の越境自粛を住民に求める声明を発表し、全国各地からも不要不急の往来自粛要請が出されている。
 須賀川市をはじめ県内各地でも、首都圏などへの不要不急の往来自粛を呼びかけたにもかかわらず、ライブハウスを訪れるなどして発症し、残念ながら感染が広がった事例が報告された。
 ほかにも、感染経路がはっきりしていない患者もおり、不要不急の外出を控える、マスク着用の徹底、手洗いやせきエチケットの励行など自衛策の持続が求められる。
 一般的に新型コロナウイルスの発症潜伏期間は2週間程度とされており、市内における7人目の発症公表から2週間を過ぎた23日頃から、目に見えて公園やまちなかに外出する市民の姿が徐々に増え始めてきた。
 品薄状態が続き手に入りづらい現状は分かるが、マスクをせずに買い物や散歩、ジョギングをする市民も少なくない。新たな感染者が発表されていない今だからこそ、もう一度各自が気を引き締めることが必要になってくる。
 東京都の例をみても3月の3連休の気の緩みが現状の爆発的感染につながっている。事態が落ち着いてきたから、自分たちのマチでは発症していないからではなく、大型連休中も引き続き新型コロナウイルス対策を続けなくてはならない。
 大型連休明けの7日以降も非常事態宣言の延長が検討されているとの情報もあるが、須賀川・岩瀬地方でこれ以上の感染拡大を抑え込むことこそが、一日も早い日常を取り戻すことにつながる。
 25日から翠ケ丘公園わんぱく広場の大型遊具利用禁止など、子どもたちも窮屈な日々を余儀なくされているが、マスク着用をはじめとした自衛策の徹底に向けて一人ひとりの「もうひと踏ん張り」が求められている。
 また市内飲食店では家庭でお店の味を楽しめる配達・テイクアウトサービスを実施しており、詳しくは阿武隈時報紙面またはホームページで紹介している。