特報 天栄村の旅館に予防的休業広がる

 全国的に広がる新型コロナウイルスの影響は天栄村の基幹産業の一つである観光にも大きな影響を及ぼしている。
 湯本地区や羽鳥湖周辺には首都圏からの観光客が多く、春先からゴールデンウイークにかけて毎年多くの人でにぎわいをみせる。しかし新型コロナウイルスが東京をはじめ主要都市などを中心に流行し、近隣の自治体でも感染者が出ていることから、予防的に休業している旅館も少なくない。
 旅館関係者によると、全国の小中学校が臨時休校した3月初めから予約のキャンセルなどは相次いでいたが、4月に入ると週末の問い合わせやゴールデンウイークの予約が入り始めていたという。「予約はありがたいのですが、自分のところで感染者が出るリスクを考えると、大変申し訳ないのですがこちらから断らざるを得ません」と苦しい胸の内を明かす。「今後の状況はわかりませんが、とりあえずゴールデンウイークまでは休業を続けるという旅館も少なくありません」。
 観光以外にも影響は現れている。村内酒造業では、酒を扱う飲食店が広く休業や営業縮小に追いやられているため、売り上げが落ち込んでいる。「自宅用の購入は増えていますが、店での仕入れに比べるとわずかです。特に歓送迎会など集団での催しが全国的に中止となっているので、影響は非常に大きいです」と頭を抱える。
 村内の飲食店は村民の利用が大半を占めるため、休業している店は多くはないが、それでも利用を控える動きが出始めている。
 村商工会は会員企業にアンケート調査を実施し、結果を村に提示し対策を話し合った。村では来週にも臨時議会を開き、対策を盛り込んだ補正予算案を審議する見通しである。