市内初の新型コロナ発症、学校活動は予定通り

注意を呼びかける橋本市長

 須賀川市は2日午後8時、橋本克也市長が市役所で緊急会見を開き、市内で1例目となる新型コロナウイルス感染症の発生が確認されたと発表した。感染者は市内在住10代の女性で3月25日から27日まで2泊3日で東京都に滞在し、1日に帰国者・接触者外来を受診、2日に陽性の検査結果が出た。女性は現在軽症で感染症指定病院に入院している。
 女性に症状前2週間の海外渡航歴はなく、行動歴、濃厚接触者は県中保健所が調査中だが、家族と市内で同居していたとの認識を市長は示している。
 女性は3月27日から29日にかけて症状の認識は無かったが、30日にノドに違和感を覚え、31日に37・8度の発熱、せき、頭痛があった。4月1日に39・1度まで体温が上がり、タンの症状も見られたことから、同日に帰国者・接触者相談センターに連絡し同外来を受診した。2日に検査の結果、陽性が判明した。
 橋本市長は当面の市の対応として、行動歴・濃厚接触者の調査結果が出るまでの間は、公共施設は現状の利用制限などを続け、アルコール消毒や十分な換気などこれまでの対応を継続する。部活動をはじめとした学校活動や6日からの小中学校入学式・始業式は現在のところ予定通り実施する考えを示した。
 市民へのメッセージとして「新型コロナウイルス感染症は国内外問わず、日々感染例が報告され、市内でも感染者が発生した。国の見解によると、感染源のわからない患者数が継続的に増加し、全国に拡大するとどこかの地域を発端として、爆発的な感染拡大を伴う大規模な流行につながりかねない状況にあるとされ、予断を許さない状況がしばらく続くと想定される。今後も緊急の対応や難しい判断を迫られる場面が予想されるが、引き続き最新の情報をホームページやウルトラFMなどで情報提供するとともに、感染症防止に向け全力で取り組んでまいりますのでご協力をお願いします」とした。
 また感染拡大を防ぐため市民に対し、①こまめな手洗い、咳エチケットの励行②3密(密閉、密集、密接した場)の回避③感染したかもしれないと思う場合や発熱、カゼ症状がある場合は無理をせず学校や会社を休み、連絡を入れてから医療機関を受診する―3点の協力を訴えた。
 新型コロナの感染経路の中心は飛沫・接触感染とされており、こまめな手洗いとせきエチケットの励行で感染拡大を低減させることができるため、第3者に移さないためにも強く励行を呼びかけた。
 また、3つの密を防ぐことが集団感染を防ぐ有効であるため、公共施設などを利用する場合はこまめな換気や適切な距離をとっての活動などを求めた。
 急激な感染拡大の有無が今後は重要な課題となりうるため、県中保健所などからの情報提供を受けて、速やかに対策本部会議を開き、様々な手段を講じて情報提供に努める。
 今回の記者会見はあくまでも県の状況を受けての市民への協力要請呼びかけであり、午後9時の段階で10代女性の職業や行動歴などの追加情報は橋本市長の口から発表されていない。
 市は県の感染者発表の前に2日午後、第5回対策本部会議を開いている。同日の会議ではtetteの開館時間短縮などを決定した。平日・休日に関わらず、午後6時に閉館し火曜日を全館休館とする。
 あくまでも利用再開後の来館者が平常時に比べて少ないための対応であり、今回の感染者が施設利用していたとの情報はこれまでのところ発表されていない。
 急激な感染拡大の有無が重要な点であり、その可能性によってはさらに様々な対策を取る。学校については6日から新学期を予定しており、現状では変更なく進めていく。
 また、世界的に若者世代の感染者が重症化する報告も多くなりつつあるため、感染拡大を防ぐためにも詳細な調査結果を待って早急に対策会議を開くなどして、具体的にさらなる活動制限などを検討する考えも示している。
 市内初の新型コロナ発生を受けて市民からは不安の声が届いている。2人の子どもを持つ30代女性は「ついに須賀川にも来たかと不安です。学校にこれまで通り通わせて大丈夫なのか心配です」、70代男性は「高齢者がかかると重症化しやすいので、マスクと手洗いなど自衛をしっかりするしかないですね。一日も早く落ち着いてほしいのですが」、20代女性は「若者世代も重症化する報道があり、私たちも他人事ではないですね。大都市に行かないなど自分でやれることをしっかりとやって、行政には情報提供と対策を徹底して行ってもらいたいです」などと話している。