市内全小中高校29校にサルビア寄贈

サルビアを積み込む安藤会長と職員

 円谷幸吉・レガシーサルビアの会(安藤喜勝会長)は3日、聖火リレー延期のためルートに飾れなかった円谷選手ゆかりのサルビアを市内全小中学校25校に20鉢ずつ配布した。各校入学式などの会場に飾られる見込みである。
 7日には市内4高校にも20鉢ずつ配布し、全部で580鉢を各校に寄贈する。
 郷土の誇りである円谷幸吉選手の偉業をたたえるため、56年前の東京五輪に合わせて当時の須賀川高校生が中心となって、まちなかの目抜き通りにサルビアの花を飾ったことが発祥となっている。
 当時のサルビアから採った種を円谷選手の実兄喜久蔵さんが長年育て続け、その種を使ってもう一度まちなかにサルビアを飾る2度目のサルビアの道が昨年夏に復活した。
 市フラワーセンターが栽培し、須賀川一小、須賀川一中、須賀川高校生らがプランターへの移植などを手伝った。
 今年3月の聖火リレー須賀川入りに合わせて3度目のサルビアの道再現を目指して、夏の花を春に咲かせるための促成栽培をし、準備万端整えていたが、全世界的な新型コロナウイルスの影響で五輪と聖火リレーが延期になってしまい、今春の再現はならなかった。
 サルビアは28日の円谷幸吉メモリアルパーク(旧大町よってけ広場)銘板除幕式会場にも270鉢飾られたが、サルビアの花を活かした市民運動の継承と、円谷選手の偉業顕彰を目的に、市内全小中高校への寄贈が決まった。
 学校への寄贈は聖火ランナーを務める加藤将士さんがサルビアの会に「子どもたちへ元気を」と提案し実現となった。3日は市内25小中学校を対象にフラワーセンターでサルビアの積み込みと配布が順次行われ、安藤会長をはじめサルビアの会メンバーが協力した。
 真っ赤なサルビアは入学式会場や新学期を迎える校内に飾られ、子どもたちに円谷選手の偉業を伝えるとともに、生涯にわたって掲げた“忍耐”の思いを届けたいと会員は願っている。
 円谷幸吉・レガシーサルビアの会は聖火リレーに向けて約3000鉢のサルビアを育てており、今夏もまちなかに飾り付けて来年開催予定の五輪機運を高める。来春と見られる聖火リレールートにも再度飾れるよう、同会の挑戦は今後も続いていく。