円谷幸吉選手5月13日生誕80年

銅メダルを胸にする円谷選手

 須賀川出身で1964東京五輪銅メダリストである故円谷幸吉選手は、今年5月13日で生誕80年を迎える。記念の年に開催予定だった東京2020五輪と聖火リレーはやむなく延期が決まったが、郷土の偉人である円谷選手の偉業と功績を後世に伝えようと「円谷幸吉メモリアルホール移動展」など関連イベントが今週末にかけて予定されている。
 大町町内会(近藤孝一会長)は28日午前9時半から、「円谷幸吉メモリアルパーク」に名称変更する大町よってけ広場で改称記念イベントを行う。
 同広場は円谷幸吉選手の旧生家に近く、東京五輪と聖火リレー須賀川通過に合わせて、地元住民からメモリアルパークへの改称を求める要望が市に出されていた。
 当日は整備されたベンチやあづまやを披露するほか、深谷石材店が御影石に彫り込んだ銘盤を近藤会長や橋本克也市長らが除幕する。
 円谷幸吉・レガシーサルビアの会(安藤喜勝会長)は、メモリアルパーク内の記念碑脇に掲示された巨大写真パネルを更新する。
 銅メダルを胸に笑顔で手を挙げる円谷選手の巨大パネルのほか、メモリアルマラソン出場選手とともに円谷選手が走るイメージで、東京五輪で力走する写真パネルも新たに道路脇に設置し、除幕式当日にお披露目する。

聖火リレールートに並ぶ予定だったサルビア

 また1964年大会当時から受け継いできた種を市フラワーセンターが育てたサルビアも聖火リレーコーストーチキスポイントなどにプランター1000鉢を配置し、須賀川高校生が花を手に沿道からランナーを応援する3度目の「サルビアの道」を復活させる計画もあった。
 サルビアは夏の花であり、3月下旬に開花させるためには、フラワーセンター担当者が並々ならぬ努力と工夫を凝らした。
 通常のサルビアは3月から4月にかけて種をまくため、今回のサルビアは昨年11月のタネをまきに、スタッフからも「大丈夫か」の声が挙がった。
 時期外れの栽培には温度管理が重要でハウス用に倍以上の燃料コスト代がかかったほか、ナメクジやカビなどの手間が必要となり「こんなに手間がかかるのか」と話すも、今シーズンは暖冬の影響で日照も十分にあったことが幸いだったという。

移動展入り口に飾られたサルビアのプランター

 28日に市内に飾られることは無くなったが、レガシーサルビアの会では、来年の五輪開催に向けて今夏に3度目の「サルビアの道」復活へ準備を進めていく。円谷幸吉メモリアルホール展会場にもサルビアを飾った。
 「円谷幸吉メモリアルホール移動展」は29日までtette1階で開かれており、大会で実際に履いたシューズやユニフォーム、東京大会銅メダルなどを展示した。中高校時代の同級生らも足を運び、円谷選手を懐かしんだり、早すぎた生涯を惜しむ声なども聞かれた。
 なお阿武隈時報では5月13日に「円谷幸吉選手」生誕80年記念特集号を予定し、改めて功績や偉業を顕彰する。