前田川伝統の味の福神漬けを伝える

「伝統の味を残したい」と話す鈴木さん

 須賀川市前田川出身で玉川村在住の鈴木由紀恵さん(63)がはたけんぼなどで販売している福神漬け「三代漬」が好評を呼んでいる。
 「三代漬」はキュウリとダイコン、ニンジン、レンコン、ミョウガ、ショウガ、シソの実を醤油や砂糖などで漬けたもの。
 鈴木さんの母の代から作られきた前田川地域の家庭料理で、当時は「前田川漬け」などとも呼ばれ、保存食として重宝されていた。
 各家庭によって味付けが異なるのが特徴で、特に鈴木さんの家の「前田川漬け」は美味しいと評判で、知人や近隣住民にも配っていたという。
 鈴木さんの甥で郡山市に事業所を持つIT企業ベネフィックの小林聖代表取締役が販売を提案し、鈴木さん母子、小林代表の3代でつなぐ「三代漬」として平成30年4月から販売開始した。
 ダイコンなどは鈴木さんの自宅で作り、加工は前田川で手作業で行っている。「野菜の状態や温度、湿度などの違いで味を引き出すための調整が変わってくるので、人の手でやることが大事になります」とこだわりをみせる。
 「『前田川漬』は最近では作る人も少なくなってきました。『三代漬』で美味しさを多くの人に知ってもらい、伝統が続いていけば」と思いを明かした。
 「三代漬」ははたけんぼや玉川村のこぶしの里、白河市のり菜あんで500円で販売している。