聖火リレー「地域実情踏まえ実行を」

 新型コロナウイルスの感染拡大で国際オリンピック委員会(IOC)が東京オリンピックの延期を含めた検討を始めたことを受け、大会組織委員会は23日、本県を26日にスタートする聖火リレーについて一般ランナーの参加を取りやめるなど大幅に規模を縮小する方向で調整に入った。報道を受け、市内の聖火ランナーや関係者、市民らに動揺が走っている。
 聖火は当初の計画通りの実施は大規模イベントの自粛を求める政府の方針にそぐわないとして、ランタンに入れて車両で運ぶ案などが検討されている。
 28日に須賀川市内コースを走る予定の聖火ランナーからは戸惑いの声が聞かれる。市内第10走者の増子理江子さん=須賀川市消防団女性班部長=は「命は大切なのが大前提だが、新型コロナウイルスの感染状況は地域によって異なる。地域の実情を踏まえ、実行してほしいと祈るような気持ちで決定を待っている」と話す。また聖火を車両で運ぶ案について「聖火は人の手から手へ、熱い気持ちとともに運んでこそ意義のあることだと思う」とした。
 また郡山市を走る加藤将士さん=陸上自衛隊郡山駐屯地=は「現状を考えたら残念だが仕方がない。なによりかわいそうなのは県内を走る予定の小中学生で、これまで学校の臨時休校を強いられるなど我慢している状態で、すごくがっかりしていると思う」と話す。また円谷ランナーズのコーチでもあることから「4月以降に活動を再開して、走る楽しさを伝えていければ」と子どもたちに心を寄せた。
 予定では、聖火は26日にいわき市のJヴィレッジでグランドスタートした後、県内市町村でランナーの手によってリレーされる。28日午後1時18分頃に須賀川市栄町東交差点を天栄村代表の常松桜さんによりスタートし、長谷部久美子さんや溝井賢一郎さん、君原健二さんら全14人のランナーがリレーする。またアンカーの君原さんの後方をサポートランナーとして円谷ランナーズ20人が走り、午後1時54分頃に市役所のゴールにすることになっている。