新型コロナ、会合激減「客足に深刻な影響」

出番なくがらんとした宴会ホール(サンルート須賀川)

 新型コロナウイルス流行が今もなお全国で拡大し続けているが、国が先月発表した不特定多数が集まるイベントや会合の自粛要請以降、須賀川市内飲食店業界にも多大な影響が出始めている。味戸雄二郎商工会議所旅館料飲部会長(ホテルサンルート須賀川)は「客足に深刻な打撃。沈静化の目安が分からず不安が大きい」と話した。会議所としても状況が落ち着いてからの歓迎会実施などを関係団体に要請する考えである。
 2月下旬に感染拡大防止のためイベント自粛や学校の一斉休校などを要請し、特に外食・宴会・宿泊・観光業に影響が出始めている。
 阿武隈時報社では市内関係企業への取材を行い現場の声を聞いた。
 味戸部会長は2月下旬から100人規模など大きな宴会18件が取りやめになり、380万円の売り上げが無くなった。宿泊も4月まで102件キャンセル。「今月下旬以降の送別会なども無くなる可能性が高く計算するのがつらい」と話した。
 大内康弘グランシア須賀川社長は、「先月24日以降で宴会など1000万円近くの売り上げが無くなった。結婚式も取りやめになり死活問題だ」。
 萩原淳一ホテル虎屋支配人は市内団体の例会や会合も取りやめになり、観光ツアーの中止で宿泊も団体含め40件近くがキャンセルになり約700万円の損害が出ている。「今月後半の送別会もいつまでならキャンセル出来るかの問い合わせが多く状況は深刻」と話した。
 居酒屋や割烹料理店にも影響が出ており、とり峰の伊藤拓さんは日常的に来店者が減り、週末ベースだと4割前後。歓送迎会の予約は数件キャンセルが入り「厳しい状況が続いているが頑張るしかない」と答えた。
 割烹万松の郡部仁喜代表はランチや数人程度の会合はまだ利用もあるが、10人を超える宴会はほぼキャンセルされているとし、「震災とは異なりキャンセルまで期日があるので食材が無駄になることは無いが、売り上げは半減以上。この状況がいつまで続くのかとても不安だ」と話した。
 「最悪、休館・休業するしかないが、従業員の給与削減で辞められてしまうと人手不足もあり、状況は悪循環の一方だ」と嘆く声もあった。
 取材を通して飲食業への影響も深刻だが、この状況が長引くようであれば卸売業や観光業、広告業などにも影響が及ぶことが必至ではとの声も聞かれた。
 会合自粛の流れを受けて商工会議所社交料飲業部会では加盟店で協力して、会合の場でテーブルを囲む料理から、家庭など少人数で食べられるお弁当やケータリングサービスの提供にシフトできるよう準備を進め「みんなで乗り切っていく」考えを示した。
 商工会議所としても台風19号被災事業所を対象とした市独自の支援策(利子支援など)の適用を打診するほか、安全面が十分に確保されたあと、時期がずれ込んだとしても、歓迎会などで市内飲食店を利用するよう企業や関係団体に協力を求めていきたいとしている。