南部地区の軒行燈新調開始

佐藤さん宅玄関に市原多代女の軒行燈を設置

 須賀川市の委託を受けて南部地区の風流のまちづくりに取り組む、NPO法人「チャチャチャ21」(高久田稔理事長)は、21日から回遊性のあるまちなみづくりを目指し、本町通りなどに江戸時代から昭和まで須賀川にゆかりのある俳人の俳句作品を書いた軒行燈の設置を始めた。今年度中に50基を新調する予定である。
 市南部地区都市再生整備計画が国交省・内閣府の地方再生モデル都市(地方再生コンパクトシティ)に選ばれたことから、「資源の再生や活用・風流のまちづくり」として、新年度中オープン予定の「風流のはじめ館」をはじめ、俳句と風流をテーマに軒行燈設置や空き蔵のリノベーションなどを計画している。
 チャチャチャ21は10年以上前から地元町内会と連携して“風流のまちづくり”を進めており、昨年度から3カ年計画でエリア内の軒行燈新調と景観形成を取り組んできた。
 軒行燈は須賀川ゆかりの俳句作品をしたため、以前設置した古いものを交換して、新しい「風流で潤いのあるまちづくり」を目指し、通りごとにテーマを決めて合計100基の設置を予定している。
 今年度は等躬通り、本町通り、軒の栗通りの商店や民家の協力を得て土田設計がデザインした50基の軒行燈(LED製)を新調する。
 作業初日の21日は豊年餅屋など4件に設置した。24日は市役所東隣で本町通りの佐藤富二さん宅から設置作業を始め、古い軒行燈を撤去して、江戸時代を代表する女流俳人市原多代女の辞世の句「終に行く道はいづくぞ花の雲」をしたためた新しい軒行燈を設置した。
 新調する軒行燈には、松尾芭蕉や相楽等躬、石井雨考、藤井晋流など著名俳人のほか、榾郎、破籠子、草太郎、仰雨、等雲、栗斎、須竿、桃祖、香螺ら設置店や通りにゆかりの須賀川俳人らの作品が描かれ、南部地区独特の風流を表現し、俳句文化発信とともに須賀川への集客力と南部地区の回遊性向上が期待される。
 新しい軒行燈は今年度の50基設置が完了次第、大町・八幡町エリアへ次の50基設置を計画し来年度中の完了を目指す。
 またチャチャチャ21は景観形成整備委託モデル事業として、佐藤さんの協力を得て面格子設計図案に基づき壁面全体で古き良き時代の須賀川を再現し、「南部地区まちづくり協定道しるべ」のPR看板を取り付けた。
 来年度は新調した軒行燈を巡るマップや手帳を製作し、来訪者を出迎えるまちの案内人の育成などを南部地区の町内会と連携して進めていく。