桔槹吟社「松明あかしを詠む」入賞句

 桔槹吟社(森川光郎代表)の「松明あかしを詠む」入賞句が発表された。特選15句を含む入賞62句が選ばれた。
 松明あかしは晩秋の須賀川を代表する400年以上続く風物詩で、季語として俳句歳時記に収録された。
 昨年の「松明あかしを詠む」には、同人・会員の部123句、一般の部12句の計135句が寄せられた。
 須賀川・岩瀬地方の入賞者・作品は次の通り。須賀川は市名略。
【会員同人の部】
◇森川光郎選▽特選=安藤スミ子「松明あかし背中に回る火の匂ひ」、塩田和子(鏡石)「父と来て松明あかしの丘に立つ」▽入選=高橋富子「背負ひたる子のずつしりと松明あかし」、岩本恵美子「大松明動けば親も先生も」、猪越千代「松明あかしの大きな息とすれ違ふ」、加藤まさ子「万の眼に万の火ともる松明あかし」、木村しげ子「季語といふ大義を背に大松明」、有馬洋子「松明あかし急磴駆ける光郎碑」
◇金子健太郎選▽特選=菅野潤子「おたけびの後のさびしさ松明あかし」▽入選=有馬澄子「本松明担ぐ若衆爽気なり」、稲田スミ「久に会ふ友の笑顔や松明あかし」、岩本恵美子「幾とせの校歌二つや松明あかし」、丹治道子「火柱を黙し見入りし松明あかし」、木村しげ子「火の壁と詠みし人あり松明あかし」
◇佐藤健則選▽特選=佐藤秀治「披露宴開き松明あかしかな」、猪越千代「松明あかしの大きな息とすれ違ふ」、江藤文子「一山の爆ぜて松明あかしかな」▽入選=高橋富子「背負ひたる子のずつしりと松明あかし」、安藤スミ子「松明あかし背中に回る火の匂ひ」、岩本恵美子「大松明動けば親も先生も」、石山たま江「逆浪と迫る松明あかしかな」、渡辺圭子「校歌猛ける大松明の更に猛け」、小河美利「火柱の野太き声や松明あかし」
◇藤田光徳選▽特選=古河ともこ「松明あかし若人夢をふところに」、佐藤皆夫「松明あかし神の焔となりにけり」▽入選=安藤スミ子「松明あかし背中に回る火の匂ひ」、石山たま江「逆浪と迫る松明あかしかな」、伏見良子「松明あかし火の粉に月のかくれをり」、江藤文子「火を畏れ火を慈しみ松明あかし」、渡辺圭子「校歌猛ける大松明の更に猛け」、小河美利「火柱の澄みきつてゆく松明あかし」
◇岡本堯子選▽特選=背負ひたる子のずつしりと松明あかし」、江藤文子「一山の爆ぜて松明あかしかな」▽入選=安藤スミ子「松明あかし背中に回る火の匂ひ」、永瀬十悟「天変地異されど吾等に松明し」、加藤まさ子「松明あかし果てて天空たゆたへり」、木村しげ子「季語といふ大義を背に大松明」、菅野潤子「おたけびの後のさびしさ松明あかし」、小河美利「火柱の澄みきつてゆく松明あかし」
【一般の部】
◇参加賞=今井寛「三十の柱の壁の松明あかし」ほか2句、近江美以子「天を射し大松明龍となり」ほか2句