後藤新平の会が絵本「新平と須賀川」発行

小学生向け絵本「新平と須賀川」

 須賀川で青年期に学び現代にも通ずる行動原理・自治三訣を唱えた明治・大正期に活躍した医師・政治家の後藤新平を顕彰する、須賀川後藤新平の会(菊地大介会長)はこのほど、絵本「新平と須賀川~新平の礎をつくった須賀川時代」を発刊した。24日、菊地会長らが橋本市長を表敬訪問し、市内小中学生らに読んでほしいと1000冊を寄贈する。
 後藤新平は1857年、現在の岩手県奥州市で生まれ、16歳から2年半、須賀川医学校(現公立岩瀬病院)で医学を学んだ。後に台湾総督府民生局長、南満州鉄道初代総裁、内務大臣兼鉄道院総裁、外務大臣などを歴任し、医師・政治家として明治から大正期に多大な功績を遺した。
 関東大震災後の復興事業に大きな役割を果たすとともに、ボーイスカウト初代総裁、東京放送局総裁など多くの要職を歴任し、「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう」という、自治三訣をモットーに人材育成に力を注いだ。
 須賀川後藤新平の会は、東日本大震災から復興するためには、市ゆかりの後藤新平の精神(自治、人づくり)が不可欠であると、平成25年6月に発足し、各種研修や講演会、岩手県奥州市との交流会、実際に新平が歩いたと言われる道(長沼~公立岩瀬病院)を歩く会など実施してきた。
 新平の会発足前ではあるが、学生時代の新平を主人公にした市民劇「明日を繋ぐ橋」が市文化センター開館20年に合わせて公演している。
 須賀川の会では新平の偉業の礎は学生時代を過ごした須賀川での生活が築いたと考え、偉大な医師・政治家について多くの子どもたちや住民に知ってもらい、故郷に誇りを持ってもらうとともに、彼の掲げた自治三訣の志をともに育んでもらいたいと、絵本「新平と須賀川」を2000冊発行した。
 同書は現代の小学3年生“たっくん”が、ひいお爺さんから関東大震災と復興に携わった後藤新平の話を聞き、夢の中で青年時代の新平と出会い須賀川でともに生活する中で様々なことを学ぶストーリーとなっている。
 貴重な18歳の新平青年の写真のほか、挿絵は須賀川出身の漫画家でイラストレーターの有我すずなさんが担当した。
 須賀川の会では市内小中学校のほか図書館や公民館などに寄贈し、多くの人に後藤新平を知ってもらいたいと考えている。
 24日の絵本贈呈には菊地会長はじめ須賀川の会役員らが同席して橋本市長と面会する。