狸森地区伝統行事「とうれいぼ」

ワラ小屋でトン汁やモチを食べる住民たち

 須賀川市狸森薑(はじかみ)地区に代々受け継がれ、無病息災と豊作を願う小正月の伝統行事「とうれいぼ」は11日、下薑地区で行われ、多くの住民でにぎわった。
 昔は地区の子どもたちがワラ小屋(トウリゴヤ)を作り、1週間ほど寝食をともにして交流を深め、最後に小屋と正月飾りなどを燃やす、子どもたちの祭りだった。
 ここ数年は子どもたちの数も減り、子どもたちだけで実施することが難しくなったため、地区を挙げて伝統行事を守ろうと、狸森区薑組の関根正美代表を中心に地域ぐるみで取り組んでいる。
 今年は5日に14人が参加してワラや竹などを持ち寄ってワラ小屋を完成させた。
 当日は夕方から、各家庭の正月飾りを受け取り、モチを焼いて食べ、トン汁などが振る舞われた。午後7時から飾り小屋に火がつけられると、たちまち小屋は真っ赤な炎となって燃え上がり、「パーン、パーン」と大きな竹の音が鳴り響いた。
 地域住民や見物者たちは「とうれいぼ」の火にあたり、無病息災や豊作などを祈願していた。