加藤将士さんも聖火ランナー

聖火ランナーに選ばれた加藤さん

 東京オリンピックの聖火ランナーが続々と内定する中、須賀川市の長距離陸上をけん引してきたトップランナーで陸上自衛隊郡山駐屯地の陸上部部長である加藤将士さん(35)=西の内町=が日本生命の枠(スポンサー枠)で内定したことが阿武隈時報社の取材でわかった。郷土の英雄・円谷幸吉選手に強い尊敬を抱く加藤さんは「聖火ランナーとして、1964年(昭和39年)と2020年の東京オリンピックをつなげたい」と意気込みを語った。
 聖火ランナーの内定は今週初めに職場を訪れた日本生命の担当者から知らされたという。「内定者が続々と決まり半分諦めていたので『え、本当に?』と驚きました」と笑顔で語る。妻や小学6年の娘、小学1年の息子に伝えると、特に子どもたちが大喜びしてくれた。
 西袋中出身の加藤さんは3年生でキャプテンを務めた駅伝大会では1区を走り、全国大会12位まで上り詰めた。
 その後、清陵情報高を卒業し自衛隊に入隊し、生前円谷選手が立ち上げに関わった郡山駐屯地の陸上部で活躍を続けている。
 3000㍍障害は東北総体で5回入賞し最高3位、県総体で3回優勝し、円谷幸吉メモリアルマラソン大会では幾度となく優勝を飾る。
 ふくしま駅伝でも昨年まで主将として長きにわたり須賀川市チームを導き、現在もランナー兼コーチとして優勝を目指す。
 さらに円谷ランナーズのコーチとして小中学生に走る喜びを教えている。
 そんな加藤さんにとって、地道な努力と忍耐の大切さを教えてくれる円谷選手は特別な存在だという。「郡山駐屯地の陸上部を継ぐ者として、また第2の円谷選手の育成を目指す円谷ランナーズのコーチとして、聖火リレーで自分が前回と今回の東京オリンピックをつなげたい」と語り、「円谷幸吉・サルビアレガシーの会の活動にも触発され、自分もオリンピックの盛り上げに関わりたいとランナーに応募しました」と動機を明かす。
 今回の聖火リレーについて「これまで支えてきてくれた人、出会ってくれた人、多くの人のおかげで自分がランナーに選ばれたのだと思います。ですから感謝の気持ちを込めて走りたいです」と意気込む。また「聖火リレーで子どもたちが目標を見出すきっかけになれたらうれしいです」と語ってくれた。
 なお加藤さんは3月28日に走ることが決まっているが、走行地点は未定である。
 須賀川・岩瀬地方ゆかりのランナーとしては鏡石中の関蒼君、県立視覚支援学校の常松桜さん、円谷選手の盟友・君原健二さんらが決定している(既報)。