地域再生へ丸田町町内会に新たな動き

 台風19号豪雨災害で大きな影響を受けた須賀川市の丸田町町内会(安積昭好会長)は、今後同様の被害を防ぐための要望活動を住民が一丸となって進める「安全で安心して暮らせる町づくりの会」(鈴木重発起人代表)を発足する。発足の説明と意見交換会は29日午後1時半から丸田町会館で開かれ、現状と課題について認識を共有し、地域の再生を目指す。
 町内会に含まれる丸田町、館取町、茶畑町の一部は釈迦堂川の越水により甚大な被害を受け、特に館取町では高齢者2人の貴い命が失われた。
 昭和40年代の区画整理から住宅地として多くの市民が暮らしてきたが、これまでも大きな水害の際は少なからず被害を受け、町内会を中心に釈迦堂川堤防かさ上げなど要望活動を行っていた。
 今回の水害はこれまでに類をみない甚大なものであったため、安全で安心して暮らせるまちづくりのためには住民が一丸となって声を上げ、河川管理者である国や県、市に対して強く訴えていく必要があるとして、元丸田町内会長の鈴木さんが発起人代表となり、会の立ち上げを決めた。
 会では具体的な実現目標として①館取町地区釈迦堂川堤防のかさ上げ②釈迦堂川の川底の掘り下げ及び4号線から下流の拡幅③高排水能力ポンプの設置④地域コミュニティ再建のための支援などを掲げる。
 台風19号により館取町にある鈴木さんの自宅も全壊の被害を受けた。須賀川一小や丸田町会館、親類の家などに一時的に避難していたが、11月初めには自宅に戻り、復旧作業をしながら妻と2人で暮らしている。
 しかし近隣の住宅では戻ってきている人も少なく、「夜はほとんど真っ暗ですよ。本当に寂しいですよ」と声を沈ませる。
 鈴木さんによると、住宅被害を受けた住民らは、また同様の災害を受けることを不安に思い、修繕して再度住むことにためらっている人もいるという。
 「だからこそ会の活動を通じて安全で安心して暮らせる地域を作り上げ、地域コミュニティを再建したい」と力を込める。
 発足説明と意見交換会について鈴木さんらは町内会の全戸にチラシを配布したが、避難して自宅を離れている人にも積極的な参加を呼びかけている。
 なお集会には地元県議や市議らも参加する予定。
 問い合わせは鈴木さん(℡75―3854)まで。