
幅広く日本料理の魅力伝えたい
喜ぶ顔を想像しながら
大正初期から続く老舗を継ごうと決めたのは中学生の頃だった。 須賀川高を卒業後、 名古屋市の日本料理店で修行を始めた。
当時を振り返り 「朝は誰よりも早く調理場に入り、 夜も帰るのは一番最後でした。 また、 自分は料理の基礎から学ばなければならず苦労しました。 それでも若さでなんとか乗り越え、 当時の苦労が今のベースになっています」 と目を細める。
その後、 様々な料亭でさらなる修行を重ね、 平成24年に実家に戻った。
老若男女、 幅広い年代に日本料理の魅力を伝えたいと考えて始めたランチサービスは、 本格料亭による季節の味を手頃な価格で楽しめると好評を得ている。 また若手の官民合同事業 「須賀川大学」 が運営する日曜日の購買部では創作パフェを提供し、 女性を中心に人気を集めている。
「これからもお客さんの喜ぶ顔を想像しながら、 老舗としての格調や伝統を崩しすぎずに新しさを取り入れるチャレンジを続けていきたいです」 と力強く語った。