須賀川消防署で新職員が奮闘

ホース延長訓練などで一人前を目指す鈴木消防士と宮地消防士

 須賀川地方広域消防組合の今年度新入職員7人は県消防学校での訓練を終え、須賀川消防署に4人、石川消防署に3人が配属され、災害等から地域住民の生命、身体、財産を守るため一人前の消防士を目指しひたむきな努力を続けている。
 新入職員は4月から9月まで県消防学校で消防職員として必要な知識や技能の基礎を学ぶ。10月からは各消防署に配属され、通常は配属先で先輩職員の指導を受けながら、より実践的な訓練や業務の習得に励むことになる。
 しかし今年度須賀川消防署に配属された4人は、10月に台風19号の豪雨災害に見舞われたことで、救助や支援活動、事後対応に追われた。
 また同署も浸水で被害を受け、1階の事務所を3階に移動して業務にあたっていたが、今月23日から事務所を1階に戻した。そのため今週から新入職員に対する訓練が本格的にスタートした。
 須賀川市出身の鈴木浩椰消防士(22)と鏡石町出身の宮地信悟消防士(21)は配属初日から管内に火災が発生し、実際の現場の厳しさを味わったという。「学校の訓練との違いにとても緊張しました」と口をそろえる。
 また台風について鈴木消防士は「先輩についていくことしかできず、悔しさもありました」、宮地消防士は「何をしていいかわからず、自分から動くことができませんでした」と唇を噛む。
 鈴木消防士は長沼中1年生の頃に東日本大震災を経験した。2年生の頃、学校の授業で来校した消防士から震災時の活動内容ややりがいについて講話を受け、感動してこの道を決めた。
 宮地消防士は須賀川高3年生の時、進路と向き合った際に、少しでも地域の役に立ちたい、出身の鏡石、高校生活を送った須賀川で身近な人の力になりたいと考え、消防団員の従兄弟にも話を聞いて消防士を志した。
 鈴木消防士は警防係、宮地消防士は予防係として日常業務を行いながら、ホース延長訓練など火災現場を想定した訓練や救急訓練などに励んでいる。
 今後の目標について鈴木消防士は「仕事を早く覚え、高い意識を持って命を救うこの職務に臨みたいです」、宮地消防士は「訓練を応用し、現場で臨機応変に対応できるようになりたいです。また幼稚園等の避難訓練に参加する機会もあり、子どもがあこがれるような立派な消防士になりたいです」と若い情熱をたぎらせている。