小泉武夫さんの鏡石町文化講演会

食事からの健康を講話する小泉さん

 鏡石町の文化講演会は27日、東京農業大学名誉教授で農学博士の小泉武夫さんを迎えて町公民館で開かれ、330人が聴講した。
 小泉さんは発酵学、醸造学、食文化論が専門。今回は「発酵食品の魔法の力」をテーマに日本人の食生活の変化による影響と発酵食品の大切さについてプロジェクターを使い講話した。
 日頃からバランスのとれた食事を摂ることで病気を予防する医食同源という考え方が主流で、長寿として有名だった沖縄県が、ここ10年で全国順位を落としており、理由として肉主体の食生活に変化したことを挙げた。
 50年前に比べて油4・2倍、肉3・7倍の摂取量となり、肉ばかりの食事は体内に悪性菌が蓄積し、がんになるリスクが非常に高まる。野菜を一緒に食べることで植物繊維が悪性菌と合わさり、便として体外に排出されるので健康のためにもバランスよい食事の大切さを訴えた。
 和食の基本として一汁一菜(白米、みそ汁、おかず)の考え方があるが、日本人は昔からみそや漬物など発酵食とともに生きてきており、「健康長寿になるために、肉主体から野菜や発酵食品主体の食生活へと改善する必要性がある」と力説した。