浜尾地内などの堤防決壊は「内水越水」

 国土交通省東北地方整備局は7日、仙台市で第2回阿武隈川上流堤防調査委員会を開いた。台風19号による須賀川市浜尾地内などの堤防決壊についての調査結果を発表し、内水と氾濫流が集中して堤防全体が水没し浸透により弱体化した後で周辺地域から本川への越流を確認したことから、「堤内地側からの越水」が決壊要因になった可能性が高いと見解をまとめた。
 台風19号に伴う降雨では、過去最高の平成23年水害時の1・2倍にあたる271㍉の降雨が確認され、阿武隈川の水位観測地点(市内江持)で9・6㍍の最高値を計測した。
 阿武隈川流域の調査で市内4カ所の越水と浜尾地内の決壊を確認、決壊地点より5㌔ほど上流で越水し、堤防より高い最大60㌢高い水位で本流に流れ込んだとみられる。
 13日午前6時頃から内水の本川への越水が始まり、午前11時頃にかけて崩壊が始まり、午後2時までに決壊したと、近隣住民提供写真から推測された。
 浜尾・和田地区の内水侵入は上流での越水が影響したもので、堤防決壊で氾濫が広がった可能性は低いとの見解も示された。
 委員長代理の長林久夫日大名誉教授らが調査結果を発表した。今後も調査を継続し、復旧対策案をまとめる。決壊地点の応急復旧作業は10月中に完了している。