「松明あかし」が記念碑に

松明あかしを見事に再現した記念碑

 須賀川の晩秋を代表する、420余年の歴史を持つ炎の祭典「松明あかし」。昨年の俳句歳時記収載を記念して深谷石材店(深谷勝俊社長)が江持石で作った記念碑を市に寄贈した。除幕式が6日、翠ケ丘公園五老山登り口側で行われた。
 深谷石材店が松明あかしを途絶えることなく続けてきた先人たちや季語収載に至るまで様々な活動を続けてきた先人たちに感謝を込めて、“俳句のまち須賀川”に記念碑を贈った。
 本松明に見立てた高さ180㌢のメーンの石柱には、桔槹吟社の森川光郎代表が揮ごうした「松明あかし」の文字が刻まれ、五老山山頂に立つ5本の松明に見立てたモニュメントを添えた。松明型記念碑は、胴体部分を茶系、炎部分を赤系の御影石で作り、赤々と燃える光景を再現した。
 モニュメントに囲まれた黒御影石の板石には、昨年の松明あかしで撮影した写真を職人が手で点刻彫刻して仕上げ、豪快な炎に包まれた山頂が見事に再現されている。
 除幕式で橋本克也市長は歳時記収載までの多くの関係者の取り組みや苦労を紹介し、「記念碑を見ながらさらに多くの俳句愛好者が松明あかしに思いをはせ、当日も盛り上がることを期待します」とあいさつした。
 来賓の森川代表は「こんな大それたものが出来るとは思わず感動している」と述べ、感謝の気持ちを込めて「冬空に友の誰彼莞爾たり」の自筆色紙を深谷社長に贈った。
 橋本市長、森川代表、佐藤貴紀松明をもりたてる会長、渡邉達雄奥州須賀川松明太鼓保存会長、深谷社長が記念碑の除幕を行い、集まった桔槹吟社同人や関係者から大きな拍手が送られた。
 深谷社長は「記念碑をみた被災者の皆さんの心が温かく照らされればと思います。俳句のまち須賀川の企業として、記念碑製作に携われたこと大変うれしいです」とあいさつした。
 深谷石材店は同じく歳時記に収載されている「牡丹焚火」の記念品も市に寄贈しており、除幕式は催しが行われる今月16日午後4時から須賀川牡丹園正面入り口近くで行われる。