県議選は関心高まるも投票率45%前後か

宗方候補

 任期満了に伴う須賀川市・岩瀬郡選挙区県議選は選挙運動が残り3日となり、終盤戦に向かっている。各陣営は支持固めと浮動票獲得に台風被害からの復旧・復興や地域医療、福島空港活性化などを訴えている。
 定数3に対し、国民民主党現職5期の宗方保候補(71)、共産党新人の丸本由美子候補(57)、無所属新人の吉田孝司候補(41)、無所属現職6期の川田昌成候補(76)、自民党新人の渡辺康平候補(34)、同じく自民党新人の水野透候補(55)が立候補した。
 平成23年以来8年ぶりの選挙戦で、県内最激戦区の一つとしてみられており、各候補を応援に現職大臣や代議士、党役員らがこぞって選挙区入りし支持を訴えている。

丸本候補

 台風19号の影響が懸念されるが、告示後の選挙ムードの高まりなどから投票率は8年前とほぼ同じ45%から50%、当落7000票前後を予想する陣営が多い。
 阿武隈時報社では今月3日から5日にかけて各陣営に情勢取材を行った。
 各陣営の情勢分析は次の通り。
【宗方候補】国民民主党公認で現職5期の宗方候補陣営は、これまでの経験と実績を前面に押し出し、平成23年選挙と同じトップ当選を目指し全域に支持拡大している。
 管内各所で街頭演説を行い、台風被害を受けて現職議員だからこそ出来る県や国との強力なつながりをアピールし、各地の後援会や支持団体が結束して票固めに努める。
 陣営からは8年前と比べて岩瀬郡内から好感触を得ており、党派を超えた支持が広がっているとの声がある。

吉田候補

 当落ラインは7000票前後の混戦を想定し、投票率は前々回とほぼ変わらない45%から50%と予想、1万票獲得を目標に最後まで気を抜かずに得票を目指す。
【丸本候補】日本共産党公認で新人の丸本候補陣営は、告示から同候補を期待する声の広がりを感じており、台風支援を核に長沼高校存続や公立病院統廃合反対を訴える。地元仁井田地区での支持を基盤に、鏡石や長沼での得票を狙う。
 毎日25カ所前後で街頭演説を行い、告示後に演説会や総決起集会を開き、当役員らが支持を訴えている。
 本選挙区含め県南地方初の女性県議誕生を目指し、終盤は旧市内での支持獲得を目指す。女性票の動向にも注目される。
 投票率は前々回よりも高くなると予想し50%前後。当落は7000から7500票とみて、9000票獲得し議席確保を狙う。

川田候補

【吉田陣営】無所属新人の吉田候補陣営は、前鏡石町議、現役の医師としての経験などから「防災・減災対策」と「医療・福祉の充実」を掲げ、地元鏡石をはじめ大票田の須賀川での支持拡大を目指す。
 台風では候補の自宅も浸水被害を受けた。同じ被災者としての目線から早期復旧・復興を毎朝の辻立ちと全域での街頭演説などで強く訴えている。
 若い世代の投票行動に期待を寄せており、他候補・浮動票の取り込みに全力を傾注する。
 投票率は関心の高さに期待を込めて50%前後、当落は6500票とみている。獲得目標は1万票、最後の最後まで支持拡大を図っていく。
【川田候補】無所属現職6期の川田候補陣営は、本人の”政治家・川田昌成”の熱い思いを前面に押し出して支持固めに奔走。
 30年以上にわたる政治家としてのキャリアを軸に、真面目に政治を向き合ってきた姿勢と、国・県とのパイプ役を長年担ってきた実績を強く訴える。

渡辺候補

 陣営全体で現状は非常事態との認識から、細かな政策にこだわらず、川田候補本人をアピールする戦略。地元岩瀬や鏡石、天栄の支持層を死守し、旧市内での浮動票獲得に全力を傾ける。
 台風の影響で投票率は非常に読み辛いとしながら、良くて45%程度に落ち着いてほしい。当落は6000票とみて、7000票以上獲得を1つの目標としている。
【渡辺候補】自由民主党公認の新人渡辺候補陣営は県政一新を訴え、管内をくまなく走りながら、有権者を見かけては車を降りて握手を求めるなど、若さと行動力をアピールしている。
 各地でのミニ集会も積極的に行い、福島空港を利用したインバウンド活性化や子育て支援などを訴え、市議時代から一貫してきた正義感を貫き続ける。
 台風の影響を懸念してきたが、告示以降の関心の高まりに好感触を感じており、政権与党公認として復旧・復興への責任と国・県との強いつながりを訴える。

水野候補

 投票率は前々回の47%を期待しつつ40%前半を予想、当落は7000票とみる。8500票を目標に議席確保を最重要課題とする。
【水野候補】自由民主党公認の新人水野候補陣営は、折り込みチラシやSNS、ネット配信など様々な手法で知名度向上を目指す。候補者も管内をくまなく歩きながら、告示後の盛り上がりや反応の良さを実感している。
 候補者の地元でもある須賀川東部からの支持を基に、旧市内の浮動票獲得や岩瀬郡からの得票を目指す。
 告示後に総決起大会を開き、候補者の行政・政治経験をPRし、若い世代の有権者への浸透も図る。最終盤まで票の掘り起こしに全力を傾注し、1万票獲得を最大の目標に置く。
 投票率は40%まで下がると予想し、当落は7000票、安定ライン8000票以上を獲得し上位当選を目指す。