松明あかし「市民一丸の催し」に

tetteに展示された巨大松明オブジェ

 420余年の歴史を持つ鎮魂の伝統火祭り「松明あかし」は9日、翠ケ丘公園内五老山山頂を会場に開かれる。今年は大松明・姫松明と22団体の本松明の計24本の巨大松明が山頂に並ぶ。大松明点火は午後6時半からを予定している。
 戦国時代に須賀川を治めていた二階堂氏と伊達軍が熾烈な合戦を繰り広げ、両軍の犠牲者を弔うために住民の間で脈々と受け継がれてきた。須賀川の晩秋を代表する火祭りとして広く認知され、昨年は俳句歳時記にも季語として収載された。
 台風19号被災により開催の有無が1日に開かれた第2回実行委員会で議論されたが、実行委員から伝統行事でもあり、被災した今だからこそ市民が一丸となって困難に立ち向かう須賀川を内外に示すべきだろうなどの声が挙がり、開催が正式に決まった。
 8日は前夜祭にあたる八幡山衍義を激戦地の一つでもあった岩瀬八幡山神社周辺で午後6時から行う。地元町内会などの協力で、両軍の犠牲者を弔う慰霊祭をしめやかに催し、小松明の炎が山頂までつながる幻想的な空間を演出する。
 9日は午後1時からtette前や信金本店営業部駐車場でおもてなし広場を用意する。午後1時45分から須賀川三中、須賀川一中の順で本松明行列を、午後3時から重さ3㌧の大松明、女性が担ぐ姫松明の行列をともに松明通りで披露する。大松明などは男女が人力だけでまちなかから五老山山頂まで約1・3㌔を運び、点火位置に設置する。
 午後4時45分には旧須賀川城本丸跡の二階堂神社で御神火奉受式を執り行う。大松明に点火する御神火は献吟の歌声に見送られ、市内一円を巡り山頂を目指す。
 午後5時から一般参加を含めた小松明行列がスタートし、午後6時からは点火とイベント最高潮への機運を盛り上げる、奥州須賀川松明太鼓保存会がステージ演奏を披露する。
 午後6時半から大松明を皮切りに順次点火し、24本の火柱が須賀川の夜空を真っ赤に染め焦がす。
 ほかにも、翠ケ丘公園芝生広場におもてなしフードが開店してご当地グルメなどを販売、須賀川城を模した白仕掛けLEDライトを8日まで五老山西側に設置する。
 第2回実行委員会で委員長の橋本克也市長は「市民の手で脈々と受け継がれてきた慰霊と鎮魂の祭りである伝統の松明あかしを成功させたい」と述べ協力を求めた。
 なおtetteと須賀川駅では10まで大松明の3分の1スケールの巨大松明オブジェとかがり火を展示しており、利用者からもその大きさに感心と当日に向けての期待の声が聞かれた。