小作田橋は年内目途に復旧

 須賀川市の橋本克也市長は31日に市役所で記者会見し、台風19号の被害状況と対応について、「県により応急本工事が進む小作田橋は年内をメドに復旧する、大型車両が入れない場所の災害ごみも順次対応していく」など、今後の見通しを発表した。
 橋本市長は「昭和61年8月、平成10年8月豪雨などの水害を上回る過去最大の水害で市民に大きな影響を及ぼしている。一日も早い復旧・復興に努めるとともに、大きな喪失感を味わった市民に最大限に寄り添った対応をとっていきたい」と述べた。
 り災証明に係る現地調査による30日現在の被害状況は、倉庫や空き家を除く住家浸水被害総数は1037棟で、そのうち床上浸水は857棟、床下浸水は183棟に及んだ。
 道路や農業など現時点で把握している被害総額は30億2257万8000円。
 道路等の被害のうち国庫補助金で復旧予定箇所は道路や河川、公園、下水の計42カ所で4億6680万円。
 市単独での復旧予定箇所は計122カ所4725万円。内訳は道路98カ所2120万円、河川19カ所1930万円、公園3カ所75万円、下水1カ所300万円、水道1カ所300万円。
 農業被害は総額19億9547万8000円で、内訳は農道や水路堰等の農業用施設が489件16億77980万円、法面崩れや路盤破損等の林道が18路線6812万円、米や野菜、果樹等が180㌶以上2億4937万8000円の見込み。
 商工業の被害は153事業所の被災を確認している。
 今後調査が進めば被害総額はさらに大きくなると予想され、市は震災時のグループ補助金と同様の補助制度など、国や県にスピード感を持った対応を要請する。
 避難所は市内3カ所に25世帯46人が避難し、内訳は市武道館に11世帯20人、東公民館に4世帯6人、大東公民館に10世帯20人となっている。
 福祉避難所はエルピスに5世帯6人、愛寿園に5世帯5人、楓の郷に1世帯2人、シオンの園に1世帯1人、いわせ長寿苑に2世帯2人。
 自主避難所は下小山田公民館に1世帯2人、前田川公民館に4世帯16人、丸田町会館8世帯13人、昭和町集会所に1世帯5人が身を寄せている。
 被災者の保健支援として市の保健師・栄養士が避難所を回り、延べ139人の健康状態を確認したほか、被災住宅945件を訪問した。
 災害ごみ収集は市一般廃棄物収集運搬委託業者、市建設業者協議会、陸上自衛隊の協力で全体の半分強が完了したとの認識を示した。
 また大型車両の入れない箇所の災害ごみも確認しており、橋本市長は「必ず順次対応するため安心してほしい」と話した。
 浜尾地内の護岸工事は間もなく復旧する見込みで、完了後は阿武隈川の洪水予報・水防警報の暫定基準値が元の基準値に戻る。
 災害ボランティアは16日から30日まで延べ1032人が参加し、また防疫、避難所支援等として大阪市、天栄村、昭和村から、救援物資は座間市から支援を受けている。