11月16日に「牡丹焚火」

 環境省かおり風景100選に選ばれ、初冬の季語として親しまれている「牡丹焚火(たきび)」は、11月16日午後4時半から牡丹園中央広場で行われる。今年は午後4時から園正面入り口近くで(仮称)牡丹焚火記念碑除幕式を行う。
 牡丹焚火は晩秋の須賀川を代表する風物詩として市内外の俳句愛好者を中心に長年愛され、長寿を全うした牡丹の古木を焚火にくべ、長年大輪の花を楽しませてくれた木々の最後を彩ってきた。
 大正期に牡丹園を管理していた柳沼翁が知人の俳人を招いたことが始まりとされ、北原白秋や原石鼎らの作品にも詠まれる。交流のあった作家吉川英治の名著「宮本武蔵」にも、武蔵の無事な帰還を願い遊女が牡丹を火にくべる一幕が登場する。
 炎から立ち上るかぐわしい独特の香りに包まれた光景は、平成13年に「かおり風景百選」に選ばれ、前半は火の粉とともに夜空を焦がさんばかりに立ち上る炎、火勢が落ち着いてからの後半は徐々に青紫色へと炎が変化し晩秋の夕暮れと静寂が静かな感動を呼び起こす。
 当日は午後2時から桔槹吟社が産業会館を会場に、俳人の片山由美子さんを迎えて「俳句は想像力」をテーマに講演会を開く。
 記念碑除幕式に続いて、午後4時半から古木に感謝を込めて火にくべる牡丹焚火を催し、午後6時20分から情景を詠んだ俳句大会を開く。大会参加申し込みは11月9日まで受け付ける。参加費は1人2000円。講師の片山由美子さん、森川光郎桔槹代表らが選者を務める。
 講師の片山さんは千葉県生まれの俳人。ピアノ教師を経て句作を始め、鷹羽狩行に師事した。第5回俳句研究賞を皮切りに第52回俳人協会賞などを受賞、2019年に俳誌「香雨」を創刊し主宰を務める。
 講演会・俳句大会申し込みは市文化振興課(℡88―9172)、市芭蕉記念館(℡72―1212)まで。