県文学賞で2人が青少年奨励賞

青少年奨励賞に輝いた大槻さん

 県など主催の第72回県文学賞受賞者が24日発表され、須賀川・岩瀬地方からエッセー・ノンフィクション部門青少年奨励賞に大槻千明さん(17)=須賀川桐陽高3年=、短歌の部青少年奨励賞に善方怜奈さん(19)=岩瀬病院附属高等看護学院2年=が選ばれた。
 大槻さん、善方さんともに須賀川桐陽高文学部で活動しており、新旧部員のダブル受賞に関係者も喜びに沸いている。
 大槻さんの受賞タイトルは「十七文字の日記」。昨年の俳句部門青少年奨励賞に続き2年連続の受賞に「周囲からのプレッシャーも大きく、高校最後の作品が入賞してくれてホッとしたというのが正直な感想でした」とほほ笑みを浮かべる。
 昨年の受賞経験から俳句部門以外での応募を余儀なくされ、文学部顧問らと5月上旬頃から相談してきたが、やはり俳句をテーマにしたいという思いが強かった。
 そのため自身が高校生活でつづった12句を厳選し、その句が生まれる背景をエッセーにしたためた。
 桔槹吟社の「俳句の集い」で初挑戦し、俳句作りの道を切り拓いた朱木蓮の句や、大好きだった亡き祖母と過ごした思い出の景色を詠んだ句など、俳句が生まれる瞬間を心の動きとともに書いた文章は高い評価を得た。
 中学校の国語教師を目標に、現在は大学受験に取り組む。「将来子どもたちに俳句を教えることで、須賀川や桔槹吟社の皆さんに恩返しできれば」と目を輝かせた。

短歌の部で奨励賞を受賞した善方さん

 善方さんの受賞作品は「夏と夜」。短歌の部での応募は昨年に続いて2度目で、「受賞を目標に頑張ってきたのですごくうれしいです」と笑顔を見せた。
 桐陽高文化部在籍時に俳句部門で青少年奨励賞を受賞し、今度は俳句よりも字数が多い(15字から31文字に)表現で、自分の気持ちを素直に詠めればと挑戦した。
 受賞作は「夏なんてまばたきくらい一瞬だ永遠なんて思いがちだが」など15首。”夏の夜”が持つ独特の雰囲気、さみしさ、温度と10代最後の思いなどを絶妙にかけ合わせ、若者らしく携帯で短歌を創作した。
 穂村弘さんの「短歌をください」を参考に独学を重ね、選外だった昨年の思いも創作に込めた。「(今年の文学賞に向けて)がんばって本当に良かった」と話す笑顔には喜びとともに安心感も見られた。
 来年は看護学生3年生になり実習が増えるが、「時間を見つけて作品を書いたり、いろいろな文学の会合などにも参加して経験を積んでいきたいですね」とも意気込みを語った。