浜尾・成田地区の阿武隈川の仮復旧完了

仮応急復旧工事が完了した浜尾地区

 台風19号で決壊した阿武隈川の須賀川市浜尾地区と鏡石町成田地区の応急復旧工事は18日で決壊場所へのもり土作業を完了し、一定の災害復旧体制は整った。本格的な応急復旧工事終了は少なくとも1週間程度かかる見込みで、現段階において正式な復旧完了時期は未定となっている。
 浜尾地区は浜尾遊水地西側の水路と阿武隈川が合流する地点が決壊し、約50㍍にわたり堤帯が濁流にのまれた。
 17日の阿武隈川上流堤防調査委員会の現地調査で、髙橋迪夫委員長(日大教授)は24時間以内に年間降雨量の4分の1に相当する豪雨による大量の水が決壊場所に一度に流れ込み、阿武隈川との合流地点が決壊したのではとの見解を示している。
 水路付近の決壊は14日朝に判明し、2次災害を防ぐため調査委員会の現地調査を経て、急ピッチで応急復旧工事が進められた。

阿武隈川・鈴川合流地区での作業 (鏡石町)

 17日から土を積み上げ固める作業が始まり、決壊した約50㍍区間の応急処置は18日に完了した。
 今後は遮水シートによる補強などを行い、本格的な復旧工事は調査委員会の結果とさらなる強化策提言を踏まえて行われる。
 鏡石町成田地区は阿武隈川と鈴川合流地点や矢吹町との境界近くなど3カ所が決壊し、約153㌶に濁流が流れ込む被害が発生した。
 堤防の仮応急復旧工事は18日で約1・5㍍のもり土で決壊箇所を埋め立てる工程が完了し、さらなる補強工事を26日までに行い、一定の応急復旧が完了する見込み。
 須賀川市、鏡石町ともに応急復旧工事が急ピッチで進められ、週末の雨による2次災害の心配は大幅に解消されそうだ。
 また河川氾濫のため道路両側が欠落し、水道管断裂などの被害を受けた小作田橋は、道路上の散乱物撤去などが始まったが、開通時期については18日現在で未定となっている。