浜尾地域の阿武隈川決壊現場を調査

14日朝に決壊が確認された浜尾地域の現場

 台風19号で決壊した阿武隈川と水路が接する須賀川市浜尾の現場調査のため、国道交通省東北地方整備局は「阿武隈川上流堤防調査委員会」(委員長・髙橋迪夫日大名誉教授)を設置した。16日に現地調査が行われ、決壊した原因や状況などについて調べた。
 決壊現場は浜尾遊水地西側の水路で、髙橋委員長は、浜尾地域から流れ込んだ大量の水が計画水位をはるかに上回った阿武隈川との合流地点に一気に押し寄せたことが原因の一つではないかと取材に答えた。
 国土交通省などの調べでは、決壊現場周辺は台風19号により24時間以内に年間降水量の4分の1に相当する豪雨があり、平成の大改修で想定していた量とスピードをはるかに上回る増水が決壊につながった可能性も示した。
 髙橋委員長は「今後は、各種データを詳しく解析したうえで、決壊した原因や今後の対策などを検討していきたい」とした。

取材に答える髙橋委員長

 浜尾遊水地の貯水量をさらに増やす必要性にも触れたが、現段階で直接的な決壊原因については明言を避けた。
 浜尾地域の決壊は13日未明に発生したとみられるが現在のところ正確な時間などは判明していない。14日朝に約50㍍にわたる被害が確認された。
 決壊現場は遮水シートなどを使った応急復旧工事が急ピッチで進められている。週末も雨が予想されるため「出来る限り早期に完了したい」と取り組んでいるが、完了時期については関係者も明らかにしなかった。
 今後は調査委員会の結論を踏まえたうえで本格的な復旧工事に移っていく。