複合災害発生に備えて防災訓練

倒壊家屋から負傷者を救助

 須賀川市防災訓練は29日、防災関係団体や市内東部を中心とした自主防災組織メンバーら約500人が参加して市民スポーツ広場などで行われ、万が一の複合災害発生に備えて応急対応と復旧手順などを確認した。
 市、市消防団、須賀川地方広域消防本部など関係24団体の協力で実施した。
 訓練は同日午前8時頃発生した直下型地震による震度6強の強烈な揺れ、建物倒壊や火災、ライフライン被害、前日からの大雨による土砂災害と孤立集落発生などの多重災害被害を想定した。
 災害対策本部設置から始まり、避難所開設、オフロードバイク隊やドローンによる状況調査、消防団や自主防災組織合同の倒壊家屋から被災者救出と簡易担架搬送、町内会・行政区と須賀川署による避難誘導、初期消火、山林火災を想定した一斉放水・中継訓練など行われた。
 倒壊家屋の被災者捜索には、災害救助犬も協力してけが人を探し出し、消防団と防災組織メンバーらが協力して被災者を救急車まで搬送した。
 避難行動には市多文化共生ネットらの協力で市内在住の外国人も参加し、万が一に備えた集団行動について理解を深めた。
 初期消火訓練は参加町内会や行政区によるバケツリレーと水消火器を使った消火訓練を行い、息の合った動きで火元まで水をスピーディーに運んでいた。
 赤十字奉仕団らによるカレーライスの炊き出しは自衛隊や女性消防隊らが協力し、案内所を知らせる看板には日本だけでなく英語や中国語など計7カ国語が表記され、将来訪れるであろう国際社会に向けての準備も図られた。
 屋外展示・体験コーナーは自衛隊特殊車両や起震車、降雨体験車、各種防災用品や非常食など紹介したほか、子ども向けのスタンプラリーも行われた。