防災力向上へ空中・水中をドローン検索

藤沼湖でドローンと潜水隊による合同訓練

 須賀川消防署(岡部勝美署長)の管内消防訓練は17日、藤沼湖で行われ、今年3月に地方広域消防本部と協定を結んだドローン専門事業者2社との連携活動を把握し、地域住民を災害から守るための備えについてさらなる充実を図った。
 同本部は近年の大規模多様化する災害に対して、情報収集活動等の強化を図るため、郡山市のドローン専門事業所スペースワンとアルサと「ドローンに係る連携協力に関する協定」を結んだ。
 同事業所の協力によるドローンを使った訓練は締結後初めてとなる。本部職員3人、須賀川署管内第1係職員40人、本部潜水隊13人が訓練に臨んだ。アルサ、スペースワンの2社のほか、市農政課、江花川沿岸土地改良区、おもふるハートが協力した。
 想定は20代男性1人が藤沼湖水面で溺れているところを、友人が発見し通報。須賀川消防本部から出動指令により須賀川消防署管内署所の初動体制から他機関及び協力企業に応援を要請した。
 ドローン専門事業者が現場に到着後、ドローンを飛ばして上空から溺水者を検索したほか、水中ドローンにより水中の検索も行った。
 署員らはモニターでリアルタイムに送られてくる映像から現状を正確に把握し、沖に出したボートから潜水隊が藤沼湖に入って溺水者を岸まで引き上げ、適切な処置を施して救急車に搬送した。訓練終了後、岡部勝美署長が訓示した。
 ドローンは災害時に映像を送るだけでなく、軽量機材の運搬や赤外線カメラでの捜索による隊員の負担軽減、消防力向上にもつながると期待されている。