団子山古墳で東北初の円筒埴輪列を確認

団子山古墳で発見された埴輪列を説明する学生

 須賀川市・市教委・福島大学行政政策学類考古学研究室の団子山古墳第9次調査現地説明会は31日、約50人が参加して日照田字入ノ久保地内で開かれた。
 市指定史跡の団子山古墳は、共同調査として2年目で、8月6日から周溝・墳端、後円部テラス、後円部墳頂埴輪列の確認などを目的に調査した。
 菅野和博市学芸員は「後円部墳頂北西トレンチで発見した埴輪列は東北地方の前期古墳として初の事例など、今回の発掘調査で多くの情報が得られました」、菊地芳朗福島大学教授は「これまでの調査で円墳と考えられた古墳が長さ65㍍程度の前方後円墳である可能性が高く、発掘調査の成果や出土した遺物など展示しました」とあいさつした。
 第9次調査では南西第3トレンチ、北東第2トレンチ、墳頂北西トレンチの3カ所で調査を実施し、その成果発表は研究室の大学生らが行った。
 南西第3トレンチでは、テラスの収束状況はテラスが確認されなかったが、溝状遺溝の直上から陶器の破片が出土した。
 北東第2トレンチでは、北東側斜面は後世に大きな改変を受けていると判断された。
 墳頂北西トレンチでは円筒埴輪の基部がトレンチ内の長さ約150㌢、幅80㌢の範囲で検出され、埴輪は4本並び、3個体の最下段に円形とみられる透かし孔が残存していることで、このような状態で見つかったことは、全国でも珍しいことなど、今回の調査で分かったことなどを丁寧に紹介した。
 後円部墳頂北西トレンチで発見された埴輪列は東北地方で前期古墳としては初の事例であることがより明確となった。
 参加者から質疑応答もあり、前方後円墳であることが確定し、身近なところの古墳に心を弾ませていた。